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アカシックファミリア
官能リレー小説 - ファンタジー系

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アカシックファミリア 2

今日も俺はフィアデルの接客の声を聞きながらコーヒーを擦る。
このゴリゴリと豆が潰れる音と共に漂うコーヒーの匂いが好きだ。
大して美味くはないと言われるコーヒーを、この街一番美味いコーヒーと客に言わせるのが今一番の俺の目標だが、まぁ、それでもフィアデルが目的で来る男が大半だろうということは既に予想している。
「いらっしゃいませ♪ お一人ですか?」
「・・・・・・あ、あ、はい」
豆を擦りながら、たまたま見えたが、大人しそうな学生風の青年だった。
学生用の魔法書を抱えてるところを見ると魔導学校の新入生と言った所か。
フィアデルの案内で席に誘導されるが、その視線がたわわに実るフィアデルの乳が揺れる方に釘つけってのは、なんとも初々しいね。
そんなことを考えてると、俺が豆を擦る前のカウンター席に新たに入ってきた青年が座る。
高級なスーツを着た黒ずくめのいかにも金を持って傲慢って格好と面の青年だ。
街の上層部、金を持ってる貴族達のお坊ちゃん。
「おい、マスターいい加減にしろよ」
・・・・・・・それは俺の台詞だ。
思わず、そう言い返そうとしたが何とか堪える。
せっかく店を始めたのだ。なるべく長くやりたい。
「・・・・・一体なんのことでしょう?」
「俺に、フィアデルをくれって前から言ってるだろうが。いざとなれば、こんな店、俺の権力で一瞬で叩き潰せるんだぜ」
お前の権力じゃなくてお前の父親の権力だろうが。
そう言い返したくなるのをなんとか堪えて、多少は引き攣った笑顔で返事する。
「は、はぁ・・・・そういわれましてもフィアデルは物では、ありませんし。まず彼女の意思を聞いてみましては?」
まずお前には無理だろうけどな。
そういうとボンボンは顔を歪ませ、笑み?を作る。
「いいんだな?」
「は、はぁ」
何を笑ってるんだ?

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