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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 142

その言葉に決心を固めたアンナは、自分の身に起こったことを話した。
それを聞いたファニーもまた、自分の体の変化について話す決意を固めた。
「実はねアンナ……」
ファニーは全てを話した。
呪いのこと、そしてメルの機能についてを。
そして話し終えたときには、目に涙を浮かべていた。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。わたしのせいでこんなことになってしまって」
ファニーは話していてあらためて気がついたのだ。
メルの機能、それは女の体を、ただひたすら子を生み出すための道具に作り変えるものに他ならない。
知らなかったとはいえ、アンナに呪いのネックレスをわたし、自分と同じ体にしてしまったのだ。
どんなことをしても、償いきれるものではない。
だがアンナはそんな泣き崩れるファニーを、そっとやさしく抱きしめた。
「いいんです・・・ありがとうございます・・・・姫様・・・・・。」
アンナも眼に涙を浮かべている。
「うっうっ・・・・・・・・。アンナ・・ごめんなさい・・・。」
「私・・・・・。子供を沢山産んで、姫様やその御子をお支えさせますから・・・。」
「ありがとう・・・ありがとう・・・。」
アンナはさらに強く抱きしめながら、言葉を続ける。
「それにいいことが一つありましたし」
「いいことって!?」
「はい、胸が小さくなったおかげで肩がこらずにすむようになりました」
ピシッ
そのせりふを聞いたとき、ファニーの中の何かにヒビが入った。
「そう、それは本当に良かったわね」
そう言いつつも、心の中で血涙を流すファニーだった。
だが負けん気の強いファニーは只では終わらない。
「今はね…でもその後はフェロモン母乳滴る淫乱超爆乳になるらしいからね、覚悟しなさい!」
「えぇ〜折角肩こり地獄から解放されたのに〜」
二人が其処まで言い合うと自然と笑顔を浮かべる。
その時
(ファニー!子供を産むのは決して悪い事では無いですよ、出産は生命がもっとも輝く神々しい営みなのですよ!)
(アンナさん…笑顔になって…良かった…改めてこれからよろしくお願いいたします)
二人の身体の中のメルがそれぞれ話し掛けてきたのだった。

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