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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 141

「でも良かったゲヒョよ、胸以外大した変化が見られなくって…」
船長は少し安心したがデリカシーの無い言葉にファニーはカチンとした。
しかし、それ以上にファニーはアンナの事を心配した。
何故なら自分と同じ身体になったと言う事は即ちメタルスライムに冒された身体になった事を意味していたからだ。
そしてファニーと船長は気絶したアンナを二人で部屋まで送っていった。

『アンナさん!アンナさん!』

アンナは頭の中で知らない声がすると直ぐに目が覚めた。
其処にはファニーが心配そうにアンナを見つめていた。
「姫様!こんな夜分にどうしたんです?」
どうやら呪いを受けたショックで、その前後の記憶があやふやになっているようだ。
ファニーはそんなアンナを気遣いながら声をかける。
「アンナ、気分はどう。気持ち悪くない」
そう問いかけられてもアンナのほうは、まだ頭がぼーとして、うまく考えがまとまらない。
「そうですね・・・なんだか頭がぼんやりしています」
(アンナさん)
(えっ)
突然アンナの頭に、あの謎の声が響く。
(あ、あの、あなたは…)
(わたしはメル・ツヴァイ。あなたの子宮です)
「エーっ、わたしの子宮っていったいどういうこのとなの」
頭の中の声に頭の中で質問したら、思わぬ返答をもらったためにアンナは思わず声を口に出してしまった。
「どうしたのアンナ、突然叫んだりして」
「いえ、それが……頭の中で声が聞こえてきたので、誰かと訊ねたら…」
「訊ねたら?」
が、ここでアンナの口が止まってしまう。
考えてみると、自分の子宮が名前を名乗るなど、誰が信用するというのだろうか。
しかしファニーはそんなアンナの考えを見透かしたのか、ややぎこちない笑顔で続きを促す。
「アンナ、お願いだからわたしを信じてくれないかしら。わたしはどんな突拍子の無いことでも、アンナの言うことなら信じるから」
「姫様……」

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