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blood&witch
官能リレー小説 - ファンタジー系

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blood&witch 80

ズウゥゥン……

船体が大きく沈んだ
「チィ、もう時間がないな。おい!こっちの条件はな、奴らの全滅が前提だが奴らの船に人質全員を移動させることだ」
「なに?」
「俺のルールでは、人質を殺しちゃいけないのさ」
「海賊がそんな事を考えてるなんて、信じられると思ってるのか?」
「好きにすればいいさ。俺は俺のルールに従って生きてるだけだ。それでどうする?」
フェイクは少し考え、
「いいだろう、のってやるよ」
ボカッ
「ってぇ!」
フェイクが言った途端、後ろからゲンコツが飛んできた
「何すんだよ!」
「下僕の分際で勝手に決めるな。バカタレが」
ナリナはそう言うと、アインのほうを見た
「私ものったぞ。どっちにしてもこのままじゃ埒があかんしな」
(じゃあ、別に殴らなくてもいいじゃねえかよ…)
フェイクは心の中でぼやいた
「それじゃあ頑張ってくれよ」
「てめえは何もやらないのかよ」
フェイクが睨むと、アインは苦笑した
「あの中に飛び込んだら、普通の『人間』は死んじまうよ」
そう言って、甲板を指差した
今だにビーザスとステイが暴れていた
「……確かにな」
「あんた達はあの2人を連れて、トップを叩いてくれ。雑魚は俺たちが片付ける」
「よぉし、さっさと始末するぞ!ほれ、早く動け、フェイク」
「わぁーったよ」
フェイクはナリナを背負ったまま駆けていき、その後をフルルが追っていった
……


俺様は自由だった
喧嘩が強いおかげで、小さい頃から何一つ不自由することはなかった
ちょっと力を加えれば、男は金を差しだすし女は股を開いた

俺様は自由だった

そのうち、俺様に付いてくる奴が出始めた
うざかったが、こいつらがいると金も女も手に入りやすくなったから、利用することにした
そいつらが増えていき、自然な流れで海賊になった

海にいるほうが捕まりにくいし、俺様は金が集まって女を抱ければどうでもよかった
だから、付いてくる奴らには好きにさせていた
我が海賊団の規律は自由だった
自由…いい響きだ…

自由に金を奪い、自由に女を犯しまくり、使い物にならなくなったら売ったり捨てていた

そんなある日、二人組が突然俺様の船に乗り込んだ
奴らは俺様の子分20人をあっという間に倒した
さすがに俺様もやばいと思ったが、奴らは言った
「この船は幸運にも、我が組織の『眼』になることになった。よってこれから我ら二人がこの船に乗ることになった」
よくわからないが、『神の眼』って組織で、俺様と手を組みたいらしい
まぁ、船長は俺様でいいみたいだし、奴らの戦力もほしいから組んでやることにした

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