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blood&witch
官能リレー小説 - ファンタジー系

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blood&witch 1

この世界は我々の世界と一部違うパラレルワールドとも言える世界。
この世界には三つの二足歩行をする種族が存在する。
「人間」と「魔女」とそして、「吸血鬼」。
魔女族は名の通り女しかいないが、華奢な見た目とは裏腹に力は並の人間ではかなわない程強く、その身体を流れる血には魔力と「死」を宿している。しかも、永遠の若さを持っており、長生きな者は千年は生きると言われる。
魔女の血には黒塵病と呼ばれる病原菌がある。この病に普通の人間がかかれば、名前の通り、黒い塵になり、また病原菌を蔓延らせる。
しかも、強大な魔女の魔力を狙って、世界が戦争を繰り広げた事もあるほどだ。
そんな魔女を狩るのが、「ハンター」だ。彼らはポンプと血を保管するボンベと一体化した武器を使って魔女を狩り、血を回収する。
しかし、そんな彼らでも狙えるのはまだ弱い魔女だけだ。強い魔女を狩るためには力が無かった。そこで、人間は「吸血鬼」を生み出した。「吸血鬼」は元は人間であり、再起不能になったハンターだった。
吸血鬼になったハンターは首が胴を離れるか、心臓を破壊されるまで死なない不死になる。
しかし、全ての吸血鬼が疑問も持たずにハンターを続ける事は無かった。

この物語は自らの意志では無く、組織のために人間としての人生と記憶を奪われた吸血鬼と最強と呼ばれた魔女を中心に進んでいく。


神歴1894年
バルア国首都レイナード
一人の男と女が歩いている・・・・いや、正確には男は歩かされている。
白髪で体躯の良い男の背には黒い刀身の大剣、そして首には首輪と紐。紐の先を持っているのは黒髪のスタイルの良い美少女だ。
男の名は「フェイク」、少女の名は「ナリナ」と言う。
「おい、いいかげんこれ外せ。」
フェイクは自分の首に巻き付いている首輪を掴む。視線の先には紐を持っている美少女、ナリナがいる。
「召使いの分際で主人である私にそんな口の聞き方をしていいと思っているのか?だいたいお前は方向音痴だから、こうでもしてないとすぐにいなくなるだろうが。」
「方向音痴はお前の方だろうが!!お前の方が首輪付けるべきだと思うがな。」
「ほぅ?組織を裏切って、死にかけていたお前を助けた私に首輪を?まぁ、百歩譲って私が付けてたとして、お前は世間の目に耐えきれるかな?」
ナリナは勝ち誇った顔をするが、フェイクにしてみれば今の状態もしっかり世間に恥をさらしている。
「まぁ、どうしてもイヤだというなら外してみるがいい。外せるならな。」
さらに勝ち誇った顔をするナリナを見て、フェイクは思い出した。
事実、これまでに二回外そうとして失敗した。原因は首輪にかけられた呪いで、外そうとする窒素するぐらいきつくなる。フェイクは失敗した二回ともあの世に逝きかけた。不死の吸血鬼も呼吸ができなければ死ぬしかない。因みにフェイクが死にかけてナリナがかなり焦った事は秘密だ。

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