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blood&witch
官能リレー小説 - ファンタジー系

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blood&witch 71

「!!」
その人影…アインの仲間が前に立ち、銃口をフェイクに向けた
同時に、四方からも銃口がフェイクを狙っている
「お前ら!!」
「悪いな、アイン…たが、俺等はお前を失うわけにはいかないんだよ」
男はアインに背を向けたまま答えた
「そういうわけで…邪魔したのは悪かったが、あんたには死んでもらう」
「…勝てると思ってるのか…」
「…さぁね…だが、こいつを見殺しにしたもんなら、俺の女に殺されちまうよ」
男は薄く笑った
フェイクは男に対し静かに構える
入り口ではビーザスとステイが他の狙撃手を倒すために身構えた


時が止まり…


すべてが動きだそうとした瞬間……

「うお!?」
「何!?」
外からの爆発音と共に、船体が再び大きく揺れた

ドォンッ!!!

「なっ…なんだぁ!?」
「ちっ…せっかく久々に楽しい死合をしてたって言うのに…。おいお前!一時休戦だ、俺らはハイエナ野郎を追っ払ってくる」
そう言うとアインは衝撃があった方へ仲間を連れて行ってしまった

「一体どういう事なんですの?」
ビーザスが先程捕らえていた海賊に問い詰める
「人が獲物を狙うと横取りしようとする下衆な連中さ。手段は選ばず人も物も壊しまくる最低な奴等だぜ」
「ビーザス!ステイ!」
フェイクが二人のほうにかけよった
「フェンリル!」
「どうなってんだ?」
「どうやら、例の質の悪い海賊ってやつがきたみたいです」
「ふざけんな!せっかくおもしろ…」
ギギギギギ……
「うわっ!」
「きゃっ」
船が不気味な音と共に、傾いていく
「なんかヤバくないか?」「…奴らは本当にハイエナなんだ。襲った船を沈め、全てを奪い、男女関係なく犯してまわして奴隷として売り捌く。何も残さねえ…最低な奴らだ」
「お前らだって、同じ穴じゃねえか」
「一緒にするな!」
男は叫んだ
「俺たちは必要以上に傷つけねぇ!絶対に犯さねぇ!食料や燃料にだって手を出さねぇ!あんなクズたちと一緒にするな!!」
男の眼には一種の誇りのようなものが宿っていた
「俺らにとっちゃどっちも海賊だ。変わらねぇよ。それより、この船はもうすぐ沈むのか?」

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