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element of the word
官能リレー小説 - ファンタジー系

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element of the word 2

気が付けば俺は全裸で宙に浮いていた。
ただ浮いているのではなくベッドのようなものがあるらしいのだが、それを見ることは出来ない。
しかも先程まで居た自宅周辺でもないらしかった。空は不気味なくらいに明るく、そして地面は虹色だったからだ。
「くそ!なんなんだ!」
手足をばたつかせるがどうにもならない。
ねっとりとした液体の中に埋まったような感触があるだけで落ちることも上がることも出来ない。
そうこうしているうちに俺は赤い台座の上に移動させられてしまう。
周りには青や黄色、紫の台座もあるのがわかる。
どれもそれぞれ形が違うが、生き物の口のように蠢いている。
花弁のようなものもあればイソギンチャクのようなものもある。
それらがニチャニチャと音を鳴らす。
石のような質感でありながらウネウネと動く赤の台座に俺はあっさりと投げ込まれてしまう。
赤の台座はイソギンチャクか炎のような形状をしている。赤い塊が取り囲むように伸び上がってきた…。
炎に囲まれたような状況になってしまったが、熱くはない。
いや、それどころかなんだか気持ちいい…。
あまりに奇妙な感情に俺は逆に冷静になることが出来た。辺りを見回す。
様々な色の台座の上にそれぞれ一人居るらしいのがどうにかわかる。
誰もが同じように伸び上がる塊に囲まれているのでよくは見えないが…。
気がつけば俺はなぜか勃起すらしていた。
奇妙な塊に取り囲まれているのに、である。
どうにか冷静になるために俺以外に台座の上に居る者を必死で観察する。台座は複雑に動き回っているらしく、様々な色のイソギンチャクみたいな塊が目の前を横切っていく。

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