比翼の鳥は運命の空へ 1
雨戸の壊れた天窓から、優しくも妖しい月明かりが射し込んでいた。
青白く彩られた部屋の小さなベッドの上では、少年と少女が生まれたままの姿を曝している。仰向けに寝そべった少年の上に少女が逆向きに覆い被さり、互いの秘部に舌を這わせていた。
欲情に燃える吐息が、夜の冷えた空気に混ざりこむ。
「アレスの、こんなに大きい。それに、熱い……」
隆々と屹立した男性器から口を離し、少女はうっとりとした表情で呟いた。
「モニカだって、似たようなものだろ……」
少女の秘部から滴り落ちた愛液が、少年の顔を汚す。
「私もう我慢できない!」
叫ぶように言って、モニカは身体の向きを変えた。右手でアレスの男性器を割れ目に導き、空いた左手の人差し指と中指で割れ目を開いた。
淫靡な光景に、アレスは陶然として見惚れる。
「入れるわ」
言うや否や、モニカは一気に腰を落した。
「ん、あああぁぁぁっ!」
ぶちんと何かが千切れ、モニカは悲鳴を上げる。
同時に、モニカの膣は咥え込んだモノを千切れそうなほどに締め上げた。あまりのキツさに、アレスも顔を顰める。
「はぁ、はぁ、入った。私の中、アレスので一杯」
モニカは少しだけ腰を上げて接合部が見えるようにする。そこに滴る赤い血を見て、アレスはモニカが処女であったことを知った。
「モニ、カ」
「動、くよ……」
アレスが疑問に思う間も無く、モニカは腰を上下に動かして、モノを出し入れし出した。
動くたびに膣の襞とカリが擦れあって、そのたびに激しい快感が脳髄に届く。
「モニ、カ……モニカ!」
アレスが完全に正気を失うまで、そう時間は掛からなかった。
彼はモニカの腰を掴むと、彼女の身体を激しく揺さぶった。同時に自らの腰の動きも加える。
「あっあっあっ! ああぁっ! アレス! アレスぅぅっ!!」
「モニカ! モニカ! モニカ! モニカ!」
激しい腰の動きに、二人はあっという間に絶頂へと駆け上がっていく。そして、
「で、出る!」
「んっああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
アレスが中で果てると同時にモニカも達し、背中を弓なりにそらせた。
「熱いのが……熱いのが中に……」
うわ言のように呟きながら、モニカはアレスの胸に倒れこんだ。
萎えたモノがずるりと抜け、割れ目からは血と精液の混じりあった粘液が漏れ出た。
倒れるモニカを受け止めたアレスは、彼女の背に腕を回して抱き締める。力尽きた二人は共に目を閉じ、深い眠りへと墜ちていった。
先程までの情事が嘘だったみたいに、部屋の中は静まり返る。
優しくも妖しい月明りが、安らかに眠る二人を照らしていた。
雨戸の壊れた天窓から、柔らかな朝日が燦々と降り注ぐ。
顔にかかった光を眩しく感じて、アレスは目を覚ました。