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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 29


「なら、俺が調べてやろうか?
どうも最近暇でな。自分から首を突っ込んでいかないと日々に飽きそうなんだよ」
紅夜叉の隣りにドカッと腰を下ろし、テーブルに頬杖をつく黒髪の男。
国内外に名を轟かす大妖。『鬼神』の名を持つ鬼族の名士。阿蘇鬼神。
一昔のハードボイルドな私立探偵のようないでたちの背がやたら高く、女性として背の高い蒼い桜とも均衡が取れる

「あら、阿蘇さん、お見限りでしたね」
素っ気無い表情で透明な液体の入った居酒屋グラスを出すと阿蘇はグイっとあおる
ぶぱぁっ!
あおった角度のまま液体を盛大な霧のように噴出す
「げはぁ!ごほっぐふぉ!」
「あら、阿蘇さん。階層深層水(原液)はお嫌いで?」
「い・や、これは健康的で…」
蒼い桜は眺めていた紅夜叉を遮られて痛く怒ってた
「でも、阿蘇さん気をつけてね。殺された男達の身体はボロボロにされていたってことよ
なんでも生きている間に骨は砕かれてチ○チ○は尿道に棒が突き抜けるまで刺し込まれて管は繋がった状態でキ○タマを引き抜かれて
お尻も鉄パイプが胃まで突抜かれて
女性なら膣があるだろう位置に鋭利な刃物で切り裂かれて電球を捻り込まれて割られたり
口は歯が砕かれて胃が破裂するほど泥水を飲まされたそうよ」
阿蘇は頭に浮かぶ苦痛に若干前屈みになる
「ゴチソーサマ」
紅夜叉は会話など聞かずにうどんを完食してドンブリを近くのテーブルに置く
「あら、紅夜叉ちゃん。風呂吹き大根もあるわよ。食う?」
「くう!」
カウンター越しに差し出されるドンブリに山盛りにされた大根を受け取るとまた離れた席まで持って帰り箸を突き立てた
手渡しで餌を与えられるが食事は隅っこでするげっ歯類のようだが、それでも蒼い桜はご飯を頬張る紅夜叉を眺めるのが幸せだった
「蒼い桜って料理うまいよな。オレは面取りがうまくできなくて」
「紅夜叉ちゃん。料理って天雅舞柔母御魂でやってるとか?」
「おいおい、さすがにそれは」
「そうだけど。母と料理してる気持ちになるんだよね」
ガンっとカウンターに頭をぶるける阿蘇
「へえ、そう」
自分で振ったネタに戸惑う蒼い桜
「だったら蒼い桜に教えてもらった方がいいんじゃないか?」
「ああ、教わったこともあるんだけど、うまく覚えられなくって」
「あ、はははは」
乾いた笑いをする蒼い桜に阿蘇は何があったか容易に分かった

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