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たまたま
官能リレー小説 - 脅迫

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たまたま 4

ポリバケツの中に隠したアンナに、念のため猿轡と目隠しを施してから待つこと一時間。

十一時を僅かに過ぎた頃、杏利がやってきた。

先日の幼稚園児コスとはうって変わって、今日のアンリは薄青色の半袖ブラウスに、焦げ茶のスリムジーンズ、ヒールのないパンプス。

セミロングの髪をまとめて帽子にいれ、色の濃い伊達眼鏡で美貌を隠しているが、内側から輝くようなオーラがにじみ出ている。
「遅かったな」

告げる俺に、しかしアンリは問い返さず、まず周りを見回していた。

そして人の気配がないことを認めたところで、眼鏡を外すと、険のこもった視線をこちらに放ちながら、右手を突き出した。

「なんだ?」

瓢けたように聞き返すと、更に視線に険しさを帯びさせて小さく一言、

「ケータイの画像データ寄越しなさいよ」

告げた。

どうやら前回の取引の件らしい。

俺は肩を竦め植え込みの向こうに見える建物を顎で示した。

「だったらまずはペットになってもらおうか? あの写真が流出したらマジで問題だろ?」

その言葉に悔しそうに眉をひそめる。

そんな彼女に向けて俺は一歩近寄ると、げびた笑みを浮かべながら伝えてやった。

「仕方ないんだよアンリ。お前は脅迫されて仕方なく俺のペットになるんだ」

その言葉に、わずかに彼女の顔に安堵の笑みが浮かぶ。

そんな彼女に手をさしのべ俺は言う。

さながら悪魔のささやきのごとき誘いの言葉を。

「ついて来いアンリ。お前を脅してやるから」

その言葉に、彼女は確かにコクンと頷いて、こちらの手を握った。
大人しくこちらの手を握ったアンリの手を牽いて廃工場の中へ。

道すがら予定を聞くと、先日大きなドラマの撮影がクランクアップしたとのことで、一ヶ月の休養君中であるという。

「そうか、ならよかったな」

そんな俺の言葉にアンリは不思議そうな顔だったが、

「時間がたっぷりあるなら、それだけ脅して楽しめるだろう?」

その言葉に、今後の展開を予想したのか、アンリの頬は赤く染まっていた。

そんなことを話すうちに廃工場についた。

裏手にある事務所の扉を開けると、乾いた埃のにおいが充満していた。

アンリの足が僅かに怯えたように竦むが、気にせず腕を引っ張る。

奥の扉を開けるとそこは分厚い埃にまみれたリノリウムの床といくつもの扉。

その中の一つをあけると、配管むき出しのコンクリート打ちっぱなしの部屋だった。



扉のある壁の反対側には侵入防止のための鉄格子付きの窓。

右手の壁にはいくつもの棚が設えられ、左手の壁には二つのドアがあった。

そしてそれらいがいの壁を覆う、まるで血管のような配管。

床もコンクリートの打ちっぱなしだが、なぜか部屋の中央には場違いなキングサイズのベッド。

俺は振り返るとアンリに伝えてやった。

「ようこそ飼育小屋へ」

その言葉に、逃げる様子を見せるが、俺の方が一瞬早かった。

つかんでいた腕を強引に引っ張ると同時に背中に回して関節を極めながら、近くの壁に強引に押し付けた。

「逃がさないよアンリ。ひとまず今日一晩は楽しもうぜ。脅されているんだからさ」

耳元でささやきながら、懐から手錠を取り出し右手にパチリ。

えっ?と反応を示す前に、手直な配管の一つに鎖を通して、左手首にもパチリ。

「ちょ、逃げたりしないから外してよ」

不安そうに言うアイリに、俺は笑い声を浴びせてやった。

「これから怖いおじさんに脅されるんだぞ? 自由なわけないだろ!」

そう凄まれて、アンリの力も抜ける。

「いい子だな。じゃあ先に取引だけちゃんとしておかないとな」

呟きながらそう告げ、身を包むブラウスのボタンを、一つずつはずしていく。

薄青のブラウスのボタンが全てはずされ、はだけられる。

19歳にしては大きな双の膨らみが、ライトブルーのブラに守られている。

魅惑のおっぱいに多少心引かれながら、俺はスリムジーンズに手を伸ばす。

ホックをはずしファスナーを下げると、ブラと同じくライトブルーのパンティに包まれた女陰が現れた。

「どうですか? 怖いでしょう?」

問うと、

「取引だから……」

言葉少なに返される言葉に笑みが深くなる。

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