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Sex Cafe
官能リレー小説 - 職業

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Sex Cafe 1

とある市街地にたたずむように、その店はあった。
喫茶『エルミタージュ』。
昼間は何の変哲もないカフェハウスであるが、
夜になるとこの店のもう一つの顔を見せる。

深夜0時―――。
すでに店は閉まっていて誰もいない。
だが、裏口はまだ電気が点いている。

裏口の奥にぽつんと自動販売機が立っている。
一定額のコインを投入し返却レバーを押しながらボタンの一つを押すと、リノリウムの床から階段が現れた。
そう、ここがもう一つの店の入り口なのだ。
薄暗い階段を下りると、ドアが見えてくる。
中からは、喘ぎと嗚咽が混じったような女の声。
この店に用意された特別メニュー、それは店のウェイトレスの身体だった―――。


店内は2人掛けのソファーとテーブルが置かれ薄い仕切り板で区切られた小さなスペースと、集団で利用できる広めのスペースの二つがある。
席には食べ物、ドリンクのオーダー票が置かれているがそれはあくまで申し訳程度。
メインはそれと一緒に置かれている女の子の写真が載った小冊子だ。
客はこの冊子から現在出勤中で好みだと思った女の子を選ぶ。
ここでは女の子の服装も選べる。メイド服、可愛らしいウェイトレスの制服、あるいは各種コスプレ。

オーダー票の隣に置かれているタッチパネルで希望の女の子を指名し、コスチュームを選ぶ。
先ほど店には行った男は「滝森亜弥」という18歳のウェイトレスを選んだ。
コスチュームはオレンジが基調のフリフリがあしらわれたウェイトレス服。
一緒にコーヒーも注文しておく。
男はオーダーをし終えるとソファーに身を預け亜弥の到着を待つ。

そうして数分後、客の待つ仕切られた空間にウエイトレスであり、商品でもある少女が1人の男性客を接待する為にコーヒーを持って現れた。
滝森亜弥、18歳。綺麗な長い黒髪の少女で、カフェ勤務歴はまだ浅い。

「こ、コーヒーを、お持ちいたしました」
極度の緊張のせいか、亜弥の声はうわずって震えており、その動揺を隠せない仕草から、少女がこの仕事に慣れていない事は一目で見て取れる。

「ずいぶん緊張してるね?怖がらなくていいんだよ?僕はコーヒーを飲みに来ただけなんだから・・・・さぁ、君の入れるコーヒーを飲ませてもらおうかな?」

「・・・は、はい。」

亜弥を怖がらせないようにとつとめて優しい物言いで会話する男性は、この店の常連客だった。

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