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憧れの女上司
官能リレー小説 - 年上

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憧れの女上司 5

「中島君、先にシャワー浴びて。上がったら、ベッド使っていいわ。私はソファーで寝るから」
「そんな」
「いいのよ、部下を寝不足で出社させれないでしょ!これでも、中間管理職よ。いちいち言わせないで」
幸人は直美が上役だし部屋の主でもあるのでおとなしく従った。
朝になると、彼女が早起きしてスーツを綺麗にしていたし朝食も用意してくれて一緒に通勤すると、遅刻せずに出社できた。
職場では直美は甘えたりワガママを言うことはなかったが、やはり肉体を征服した優越感からかベタベタした部分は否めなかった。

その日の仕事は無事に電話でアポが取れたが、先方の都合で本格的な営業は二日後となった。
定時で負われると思うと気分も楽で、昼休みにトイレにいくと雅志に出くわす。
「安川」
「中島、三課はどうだ?」
二人共小便だったので、隣り合った便器を使う。
「一課こそ、大変だろ。一番古いし、男所帯だろ?」
「確かに、キツい部分もあるけど気前のいいボスでな…飲みニケーションだけじゃなくて、女も抱かせてくれる」
「体育会系や男子校のノリだな」
幸人が言う通り営業一課は歴史があり、今でも全員男だけの硬派な体質で会社への貢献度も大きい。
「そっちは共学だな。ところでママはえらくご機嫌らしいぞ。別の課の女どもがそう言ってる」
「課長が?ああ、B社とアポ取れたからな」
雅志の耳にした噂に自分が一枚噛んでるとは言えるはずもないので、彼は適当にごまかす。
直美の思わぬ一面も目にしており、別に雅志が彼女と付き合う事になっても構わないという気持ちも若干あった。
「あそこは競合相手いないから、交渉も楽だろ。明日か?」
「明後日だ。ところで、うちの課長どう思う?」
「ああ、三十前のウシ乳だろ。タイプじゃねーな。役付きの女って私生活でもエスっぽいしな」
幸人は彼の答は予想できたが、電車で直美から雅志に自分が気があるとそれとなく伝えておくように言われていた。
上司だし、ワインとHカップを堪能したのは事実なので、彼女が惚れている相手と知らぬ仲でないので便宜を図る。
「そう言うなって、エレベーターや食堂で会ったら…ヨイショしてくれよ」
「年下に褒められないとテンション下がるって、まるっきりおばさんだな。二課のおばさんの方がよっぽど落ち着いてる」
「頼むよ、課長もワイン好きだぞ」
「同期にそこまで頼まれたら仕方ないな」
幸人は手洗い場で交渉をまとめると、一足早く男子トイレを後にする。
雅志も営業マンだし、好みの相手でなかろうと愛想を言うくらいはお手のものだと分かっているからだ。
(まあ年上だのおばさんだのとエラそうに選り好みできる程、あいつのモノは立派とは思えないけどな…)
幸人はやたらと女にモテる雅志のビジュアルに若干の嫉妬心を抱いているのは確かにあった…
それでも横の便器で揺すって雫を飛ばす雅志のモノを見ると、例え膨張率が人より優っていたとしても、あれで直美を満足させられるのかは疑問だった。
もしかしたら、雅志が処女好きで男慣れしていない女にしか手を出さないのは、そんな自分の弱点を経験豊富な年上の女に晒す自信がないからなのかとも思ってしまう…
幸人はズボンのポケットに手を差し入れ、自身を握る…
(これで確かに課長は満足してたよな…)
そう思うと、男としてどこか雅志に勝ったかのように思え、一人廊下でニヤついてしまう…

「中島君も定時?」
「鷹沢課長」
幸人がオフィスから出ようとすると、女性に呼び止められる。
鷹沢乃里子(31)がいた。営業二課の課長で、直美と同じ大学出身だった。
一課が男性中心なのに対して二課は女性中心で三課が混成なのも二課の成功による影響が大きかった。
彼女は直美より背も高くて肩幅もあってソバージュの髪と白いスーツが似合う派手めの美女である。
大胆にして細心を絵にしたような人物で、一課からも一目置かれる程の手腕と噂されていた。
「直美にはかわいがってもらってる?」
「ええ、まあ」
「あら、そう。ところでB社との交渉は明日らしいわね。これから前祝いにどう?」
「いいですね」
幸人は脳内で職場を学校に例えれると、直美が先輩なら乃里子は先生のように見えた。
乃里子が直美の肌の艶が良くなっていて取りにくいアポをモノにしたきっかけを社内の情報網から掴んでいた。
女性ならではの分析による結論は、幸人はアゲチン男子というものだった。
もちろん、直美が幸人と肉体関係を持った反動でそれを周囲に悟られまいと、他の部下をフォローしているのもキャッチしていたので、彼女は堂々と誘惑するつもりだ。

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