トライアングル 2
女将さんらしき女性は人のいい笑顔で話す。
「最近はやってくるお客さんもめったにいなくて、こんな山奥ですし、思い切っていろいろなこともしてみないとと考えたんですけどね」
それでこんなところでもネット予約とかあったわけか。
「で…どうされますか?」
「はい!一緒にしましょう!」
明日香さんが即答した。
「どうせなら一緒の方が楽しそうだし、ね?」
後ろの梓さんと結衣さんは笑顔で頷く。
ならば…断る理由など俺たちにはなかった。
5人で入った部屋は1組分の部屋よりもちょっと広めな感じで、窓から見える風景も素晴らしい。
少しくつろいでいると夕食が運ばれてきてみんなで食べることに。
女将さんたちが「腕によりをかけて」作った料理はすごく美味しくて、おかわりもできたご飯は特に美味かった。
何でもお米と野菜、牛肉は特産品でもあるそうだ。
夕食後は5人そろって混浴露天風呂へ。
やはり3人組のスタイルは抜群で股間がどうにかなってしまいそうで。
ただその時点では特に何もなく、部屋に戻ってからもちょっと話しただけで布団が敷かれ寝ることとなる。
(俺たちもだが、女子3人組もスノボで疲れていたらしい)
寝たのがいつもより早かったせいか、深夜、変な時間に目が覚めた。
ちょっとした性欲処理も兼ねてもう一度露天風呂に向かうことにした。
脱衣所に入る。
当然だが誰もいないし、外の冷たい空気が入ってきているようで肌寒い。
さっさと浴衣を脱いで露天風呂、お湯に浸かる。
「やっぱりあったかくていいな…これでさらにいいことがあったらなぁ」
「あれ、英人くん?起きてたんだ」
豊満な身体にタオルを巻いた梓さんが扉を開けて露天風呂に入ってきた。
「目、覚めちゃいました?」
「なんかゴソゴソやってる物音が気になったら、英人くんだったんだ」
「すいません」
「ふふ、謝ることないよ」
梓さんの肌は雪のように真っ白で綺麗だ。
タオルの下にある胸は、この人も何カップあるんだろう。
梓さんは俺の隣にやってきた。近い。近すぎる。
「ねぇ…女の体に興味ない?」
湯船に入る為にタオルを外しているせいで全てが丸見えであるにも関わらず梓さんはおれのすぐ側まで寄ってきた。
「えっ!いやーそれは…無いわけは無いわけで…」
マジ物の巨乳を目の前に思考が追いつかず上手く言葉が出なくなる。
だが明らかに梓さんからのお誘いだ。
このチャンスを逃すなんて絶対出来ない。
俺は覚悟を決めると本音を答えた。
「大好きです!ヤらせてください!」
プライドなんてかなぐり捨てて心の思うままに告白した。