PiPi's World 投稿小説

女戦士リリアナの災難
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

の最初へ
 8
 10
の最後へ

女戦士リリアナの災難 10

ギルド男性の言葉がそこで止まる。視線がリリアナと老人を交互に飛んで最後は中に彷徨わせた。
「支払いにぃ〜参りました。こちらに受け取りの…その、サインを御願いします!」
苦しそうにそう言い終わらせるとリリアナの前のテーブルに報酬が詰まった革袋と証明書の羊皮紙を広げた。
リリアナはどうしたのだろうと思いながらも渡された羽ペンでサインをするとギルド職員は急いで乾かし、丸めると懐にしまい、
「お取り込み中失礼しました!」
と顔を赤くさせて大きな声で挨拶をし、走りながら退出した。
そしてリリアナはハタと気付いた。自分が下半身すっぽんぽんで平然と老人の前に立っていることを。
「やだ!私そんなんじゃ!このジジイとはそんな関係じゃないの!ちょっと、待って!誤解しないで!」
リリアナが叫ぶもギルド職員は既に家から出て行った後であった。
「あ〜!?も〜ぉ!!」
解けなかった誤解に地団太を踏むも、下半身丸出しであることを思い出し慌てて館に引っ込んだ。
老人の姿を捉えると衝動的に殴り倒してやろうと思ったとたんに胸に埋め込まれた水晶体が怪しく光を帯び、床の上で悶え苦しんだ。
「ふむ、元気元気。それならもう次の狩りに行けそうだな」
ふーっふーっと手負いの獣のような荒い息をするリリアナを余所に、老人は説明をする。
スモールシールドの裏に埋め込まれたクリスタルは胸の水晶体と呼応して魔法や炎・吹雪等に有効なアンチフィールドを発生させると言う。そのエネルギー源はリリアナの精神の昂りだという。
「なんなのその“昂り”って」
「口で説明したところでお前さんの体に反比例してる貧相な頭では理解できん。実際に使って体で覚えろ」
老人の説明にいちいち苦しむリリアナだった。
急激に回復してパッと見は弛みのなくなった産後腹。しかし、その内側では回復は続けられ、痒み以上痛み未満の刺激にリリアナは何をするにも集中できず、老人への不満も合わさりイライラしていた。
ギルドで新しい以来を探す間もそのイライラが続き、受付嬢は応接室に案内すると目録を渡して逃げ出すように部屋を出た。
依頼書を持って出ていくリリアナを見ている視線の多くは、「またあいつか」と軽蔑するものと、魔物に孕まされても挫けない強さに対する敬意を帯びたもののどちらかだったが、武装した神官のいで立ちをしたその男はまた違った。
「あれが『魔物産みのリリアナ』か」
「どうしたクライヴ?まさか惚れたのか?やめとけよ。『魔物産みのリリアナ』だぜ?見た目はエロいし顔もいいけどよ」
依頼は達成してくるが、何度も魔物に孕まされる彼女の事を人々はいつしかそう呼ぶようになっていた。
腕のいい神官戦士として鳴らしているクライヴを、友達の戦士が窘める。
クライヴがこの直後に受けた依頼が、リリアナが受けた物と全く同じであると知るのは、少しあとの話である……
ポックポックポックポック…
ゴトゴトゴトゴト…。
私は今、のんびりと進む荷馬車の荷台で揺られてる。強化されたこの体なら歩いたほうが早いのに何故荷馬車に揺られてるのか。
それは、報奨金の受取先をロザリア様の教会に指定するためである。
一緒に荷台にいるのは雑用係りで報奨金を届けに来て勘違いしたままさって言った幼さがどこか残ってる成年である。
今後またあのジジイと一緒にいることで勘違いされたらたまったものじゃないので届け先変更のための同行である。
しかしギルドの青年は移動中終始無言で視線を無理矢理明後日にさまよわせていた。
教会の前で荷馬車が止まり、私は降りると青年についてくるように促した。
「ロザリア様、リリアナが戻りました!」

SNSでこの小説を紹介

異種姦/獣姦の他のリレー小説

こちらから小説を探す