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女戦士リリアナの災難
官能リレー小説 - 異種姦/獣姦

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女戦士リリアナの災難 11

やや間を置いて、大きな扉の憶病窓(覗き穴)から音がすると「まぁ!」と感嘆の声がして重い戸が開かれる。
「まぁ!まぁ!まぁ!リリアナ。よく帰ってきました!」
リリアナへ労いへの声がかけられるもロザリアの視線は同行してるギルドの青年へと注がれてた。
「違いますから!」
リリアナはピシャリと遮るように否定するもロザリアは舞い上がってる。
ロザリアは完全に「リリアナが将来のパートナーを連れてきた」と勘違いしていた。
「こちらはギルドの…」
リリアナがギルドの青年を紹介しようと青年を見ると青年は顔を赤らめロザリアに見入っていた。
「お〜い」
「はっ!?」
リリアナに声をかけられ忘れていた呼吸を取り戻すギルドの青年。赤い顔のまま自己紹介を始める。
「じ・自分は冒険者ギルドのぉ、会計を主とした、事務を請け負ってる(大きく息を吸い込み)リカルド・マッドネス。です。(残った息を吐きだす)どうぞよろしくお願いします」
それだけをやっと言うと苦しそうな息を続けた。
「まあ、私はこの教会の管理をしておりますロザリアです。リリアナがお世話になってます。」
どこか残念そうにロザリアが応えた
ロザリアが社交辞令と共に教会内へ導くとギルド職員のリカルドはふらふらと中へ入って行った。
年齢的に10以上年上のロザリアに一目惚れしたのは恋に疎いリリアナにも分かった。
リリアナは心中複雑な溜息を吐き教会に入ると孤児達の出迎えの洗礼を受けた。
「おかえりリリアナ〜!」
「お〜ただいまぁ〜!お前らロザリア様を困らせたりしてないよな〜!?」
応えながら飛びついてくる子供達を高い高いしながら放り上げたり振り回したりして久々の再開を楽しむとリカルドが通された応接間へと急いだ。

リリアナが応接間に入ると室内には滅多に嗅いだことのない良いお茶の匂いが濃く漂っていた。
リリアナは半ば呆れた笑いを漏らした。
「ああ、リリアナが殿方と一緒に来るなんて。私はこの日をきっと忘れないでしょう!」
「あの〜ロザリア様?」
「私は少し年の離れたリリアナを任された時のことをよく覚えています。ああ、任された時は新しい妹ができたのだと思いいとおしく抱きしめました」
「お〜い、ロザリア様〜!」
「自分の婚期はとうに逃してしまいましたがこうしてリリアナが」
リリアナはたまらず「パンっ!」と手を叩き大きな音を立ててロザリアを一瞬黙らせるとその間にリカルドを連れてきた理由を一気にまくしたてるように説明した。
「まぁ………そう、でしたか。わたくしとしたことが…恥ずかしぃ」
将来のパートナーを連れてきてくれたと思い込んでいたロザリアは勘違いしていた恥ずかしさというより希望が絶望へと変わったかのような重苦しい声で応えた。
そんな感情に起伏にリリアナは罪悪感を感じるが、必死に自分に心の中で「私は悪く無い!私は何も悪く無いんだから!!」と叫び続けた。
「そんな、聖女様はお美しく言い寄る男性はおられるはずです!」
緊張のあまりか変な言葉を紡ぐリカルドにリリアナは話がこじれたら面倒だと思った。
「ロザリア様、次の討伐はゴースト退治でさ、武器に祝福をかけて欲しいの」
と言い戦鎚を出した。
「まあ、それでは祭壇へ行きましょうか…」
言い終わる前に何かを感じたロザリアは戦鎚に手をかざした。
「これは…祝福は施せないですね。」
「え、どうして!?」
驚くリリアナにロザリアは
「これにはすでにすでに祝福や魔法とは異なる<術>が施されてます。聖魔や4大元素とも違う何か…因果や確率を捻じ曲げそうな何かを感じます。リリアナ、何を隠しているのです?」
「そんな、私ロザリア様に何も隠してなんて」
ロザリアは戦鎚からリリアナへと移すとゆっくりと迫る
「では、教会に入ってからもなぜショートマントを脱がないのですか?無作法にもほどがありますよ?」
胸のクリスタルや痴女と間違われるほどのビキニアーマーを「爺の呪い」で苦しまない程度に隠すためにまとっていたマントを掴んで引っ張られる。
「あぅあぅ、それは、その」
戦鎚に祝福だけかけてもらったら手続きはギルドメダル特権を使ってリカルドに押し付けて討伐に出るつもりだったのに。
「お願いしますロザリア様、ギルドに仕事を任せてもらって報酬受取先を変えて貰えるくらいにまっとうな道を進んでますから!」
リリアナの頭ではこのロザリアを言いくるめられる言葉は見つからず懇願するしかなかった。


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