淫肉の棺桶 14
真緒は逃げようとするが、拘束を解くまでローターで刺激され続けたこともあり足に力がほとんど入らなかった。
そもそも突進だってほとんど倒れこむように突っ込んだのだ。
再び立ち上がる体力など残っていなかった。
せめてもの抵抗で、地面を這いながら後ずさりする。
「へへっ……」
杉山はどうせ逃げることが出来ないと考えているのか、ゆっくりと真緒の精神をいたぶるように近づいてくる。
真緒はすぐに宿直室の窓まで追い詰められてしまった。
「はっ……俺をここまで馬鹿にしたんだ。せいぜい「棺桶」に犯されておかしくなるんだな」
「っぅ!!!!!」
このまま持ち上げられて窓の外に放り出されれば、真緒の体は外にいる「棺桶」の触手に触れてしまうだろう。
そうなればどうなるのかはまだ分からなかったが、恐らくは……
真緒の思考は絶望に染まりつつあった。
ガラリと音を立てて窓が開かれる。
「じゃあな」
「っ!!!!!」
杉山の手がゆっくり近づいてくる。
真緒は恐怖のあまり目をぎゅっと閉じた。
「お姉ちゃん!!!避けてぇぇぇぇぇ!!!!!!」
「!!!」
妹の声に、とっさに体が反応した。
その身を投げ出すように全力で右に転がる。
直後、ドシンという衝撃音と……
「うおぉぉぉぉぉ!!!??」
野太い男の悲鳴。
そして、グチョグチョと湿った音を響かせるナニか……
「はぁ…はぁ…真樹……?」
「お姉ちゃん……大丈夫……?」
「う、うん……」
何とか自分の無事を伝える真緒。
その瞬間、真緒の胸に暖かい何かが飛び込んでくる。
「よかった……よかったよぉ……」
「ごめんね……真樹……ありがとね……」
お互いの半身が無事だったことを涙を流して喜び合う。
しばらくして外の様子を伺うと、そこにはおぞましい光景が広がっていた。
「ひぃ!!?い、いやだ!!!!!たすけ……助けてくれぇぇぇぇぇ!!!!!!」
地面を這う触手に触れた杉山の体に、大量の「棺桶」の触手が襲い掛かっていた。
四肢は強制的に大の字に大きく開かれ、チンコには一本の触手が吸い付いている。
さらには杉山のアナルにも「棺桶」は侵入し、前立腺を刺激することでチンコの立ちをよくしよとしていた。
ヌメヌメとした触手は、たとえ杉山がアナルを閉めようとも滑り込むように侵入していく。
「あ……がぁぁぁぁぁ…………」
わずか数十秒で杉山の体を拘束した「棺桶」は触手内のヒダをグジュグジュと蠢かせて精液を搾り取りにかかる。
真樹を責めることで興奮していたこともあり、杉山は一瞬で白濁した欲望を「棺桶」に搾り出された。
「で、射精るっ!!!!!!!!」
ドビュル!!!!!ドピュ……ドピュ……
チンコに繋がった触手は、杉山から限界まで精を搾り出すために活発に動き、貪欲に精液を求める。
絶頂中も絶えず責められて、杉山はいつも以上の白濁液を「棺桶」の触手内に放った。
「はぁ……はぁ……うひぃ!!!??」
一度射精して萎えかかった杉山の前立腺を、触手はグリグリと押し込むように刺激する。
コリコリとしたそれは強く高速でいじられることで杉山に勃起を促す。
グジュグジュグジュ……
「あがぁぁぁぁぁ!!!!!」
杉山が射精してから10秒も経たないうちに、チンコへの刺激が再開した。
大量のヒダが敏感になった杉山の亀頭に絡みつき、腰が抜けるほどの快楽を送り込んでくる。
「あああああああ……」
ドピュル!!!ドピュドピュ!!!
すぐに二度目の絶頂を迎え、精液を搾り出される。
短時間で連続絶頂を迎えた杉山は苦しそうに顔を歪めるが、こうなってしまっては彼を助けるすべはない。
真緒と真樹は彼に背を向けると、宿直室を後にして屋上へと向かった。