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プレイボール!
官能リレー小説 - 学園物

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プレイボール! 73

ただ、今年からは弱小校と呼べなくなるかもしれない。
というのも、野球部強化を図る茂原南は古谷淳也を監督に招聘したのだ。
古谷は社会人野球界で名将と言われており、尚且つ高校時代は土居監督の元でプレーしていた。
言わば、二人は師弟関係にある。
古谷は茂原南が妻の母校であることや、土居監督が千葉県の高校の監督に就任したことから、今回の要請を受諾した。
かつての師に、自分の成長した姿を見せるために。
「次の相手は古谷か…」
土居監督は不敵に微笑んだ。
「監督、古谷監督をご存知なんですか?」
由美が聞く。
「ご存知も何も私の教え子だよ」
それを聞いた部員達は驚いた。
「まあ、監督が誰であれ、俺達は自分の野球をしようぜ!」
直樹がそう言うとみんな賛成する。
そしてみんな練習に行った後、土居監督は相川を呼ぶ。
「…肘は大丈夫か?」
「はい、なんとか。」
「ウチがこの先どこまで勝ち上がれるかわからんが、まだお前は1年だ。おまけに規定によりお前と松本でやらねばならない。今度の茂原南戦、中継ぎ待機してくれ。」
「はい!わかりました。」
相川も練習に向かう。
「…無理させるべきではないな。」
土居監督はそう呟き、練習に向かう。
相川は好投手だが病み上がり。だから、過度に登板させて相川の投手生命を潰す訳にはいかない。
彼のいいところでもあり、悪いところは頑張り過ぎてしまうことだ。
それが原因で過去、肘を痛めてしまったのだから。
土居監督は相川の才能を高く評価しているからこそ心配なのだ。

そして、二回戦の茂原南戦の日になった。
茂原南にはずば抜けた選手はいないが、古谷監督が就任したこともあり、例年より戦力がアップしている。油断は禁物だ。
今回も照星は後攻だ。この日の先発は松本で、それ以外は今まで通り。

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