後始末な人生も悪くないよねって思った 9
やば、うちに居る時は下着を付けない普段の癖が出ちゃたぁ。
その方が肩もこらないし、ずっと楽だからね。
「やだな、着替えの途中だったんだよぉ、凌ちゃんこそスッポンポンじゃない、、」
バスタオルを腰に巻いただけ…
意外にも筋肉質な身体を前に目のやり場に困る、、
「仕方ないだろ…パンツもないだからよ。」
確かに悪いのは私だ…
「うぅーごめんなさい凌ちゃん…」
「まあまあそんな落ち込むなよ…あとパンツくらいは穿けよ」
「もうお外出ないし」
「いやいや年頃の乙女が何やってんだよ!あと何があるかわかんねーのに…」
「へへ、心配してくれてんだ」
「当たり前だろ…」
やれやれとため息をつく凌ちゃん。
今回は私の失態である。
凌ちゃんがお家に来てくれたのが嬉しすぎてやらかしてしまった。
「ごめん、乾くまでもうちょっとだけ、ホントにごめん、我慢して…」
「おう…別に怒ってないからそんな顔すんなって」
凌ちゃんが本気で怒ることは絶対ないからいいんだけど、流石に今はね。
「えっと、そうだ。せっかくだし私とおそろいのシャツでも着るぅ?」
パパのシアトルお土産はもう2枚あって。サイズは凌ちゃんでも全然着れそうなのよね。
背番号34、キング・フェリックスと、背番号15、シーガー兄ぃ。
「えっと、俺野球よくわかんないからな、とくにアメリカのなんて…オオタニサンのはないの?」
「むうーっ!!!チームがちがあーう!!!!」
こういう天然なとこも凌ちゃんらしくて笑える…
「このTシャツ着てね…こう見えても私のお宝なんだぞぉ…」
34のTシャツはまだ私だって袖を通していない新品だ。
「それはありがたいけどさ…出来れば下はないの?下は…」
まぁ凌ちゃんの言いたいことは分かるけど、何にも締め付けられない、解放された気楽さを凌ちゃんにも教えてあげたい。
「このTシャツ、裾が長いから大丈夫だよぉ。そのバスタオルも洗っちゃうからかしてぇ…」
言い終わるやいなや凌ちゃんの腰巻のバスタオルを剥ぎ取る。
「う、うぉいぃぃー!!」
まだTシャツも着ていない凌ちゃんは慌てて股間を両手で覆い隠す。
「!?」
凌ちゃんの両手で隠しきれてない、男の人のアレがアレがアレがぁああっ!?
って、そんなでっかいのっ!?
パパのでもそんなんじゃなかったけどっ!?
「りょ…」
「み、見るなっ!それとタオルをよこしなさいっ!」
「凌ちゃん…」