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後始末な人生も悪くないよねって思った
官能リレー小説 - 学園物

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後始末な人生も悪くないよねって思った 22

行ったことありますなんて言っちゃったらそれこそ大問題になっちゃうからね。凌ちゃんどころかキサラさんまで大変なことになる。

「私は一人で何とか頑張ります」
「無理しないでね」

キサラさんが部屋から出ていく。

「さーてー今日の仕事はここまでかなぁーッと………おぉーい」

HOU 16 ― 6 LAA

…ずいぶん点差がついちゃったなぁ

ゆっくり観覧するのを楽しみにしていたのに、キサラさんが来たのだから仕方ない。
キサラさんは悪くはないのだけど、何だか邪魔に感じてしまう。
こんな点差の付いた試合はもう面白くもない…

落胆しているところへLINEコール
凌ちゃんからだと心躍らせるが、相手は久しぶりに彩からだった。

『今日も学校?
いろいろ差し入れあるから唯のお家に持っていきたいと思ってる。
学校出るときに連絡頂戴♪』

「今日はこのくらいでいいかなぁ。たまにはリフレッシュしてお休みも作ろうっと」

彩からは度々「差し入れ」と称していろんな生活必需品が届くことがある。
夏休みも学校とお家を行ったり来たりの私なので、なかなか彩に会えないんだけど、そんな心遣いにはすごく感謝している。

この前は彩のお祖父さんお祖母さんが作ったお野菜だった。
今度は何かなぁ?

『唯にこの夏を乗り切ってもらうためのお水とアイスだよ〜』

この猛暑の夏…お水やアイスは何よりもありがたい…
彩のご家族はお祖父さん、お祖母さんはじめご両親までもが私に何かと気を掛けてくれて、感謝しかない。

帰る前にキサラさんに挨拶するため会長室に…
ペントハウスに位置する会長名は、この学校内では別格だ。

「あら、今日はお帰りかしら」
「はい」
「お疲れさま。暑いから気を付けて、お家でも水分補給してね」
「はい」

グラウンドや体育館からは部活動に勤しむ人たちの元気な声。
ま、私は中学から帰宅部だったから縁はないけどね。

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