後始末な人生も悪くないよねって思った 18
今夜は久しぶりに幸せな気分で眠れそう…
あれからずっと1人だったけど、今から凌ちゃんと一緒に眠れると思うと心が弾む。
今だから言える…あの時の自分に…
こんな素敵な日がやって来るんだから、頑張れ!って…
「唯、出たぞ。続けて入るだろ?」
「うんっ。凌ちゃんさぁ…」
「お前の迷惑にならないように雑魚寝かリビングで寝るわ」
「そんな、遠慮しなくていいんだよ?」
「いや、お前のベッドじゃなぁ…」
いくら高身長の凌ちゃんでも、平均以下の身長の私とだったら…
「そんな小さいベッドじゃないから、一緒に寝ても平気じゃない?」
一緒に寝たいっていう乙女心…分かってないなぁ
「いやサイズの問題じゃなくてよ…」
サイズ以外に何かあるってことなのかな?
「あ、また私が悪戯すると、思ってる?」
そこまで子供じゃないんだけどな…
「今日はもう無理だって言ったし、また気を失ってもらっても困るからな」
「凌ちゃんが側にいるだけで安心感あるんだけどな」
「俺を抱き枕にするつもりか」
こういうときの凌ちゃんは頑固だからなぁ、仕方ない。
お部屋に招いたり一緒にご飯食べることも幸せだったし、今日はそこまでにしておくか…
「分かった分かった…それじゃあ別々に寝るから凌ちゃんはベッド使って…」
それこそ凌ちゃんがソファーで寝るにはサイズ的に無理がある。
「いいのか?…何なら車だから帰ってもいいんだぞ…」
ホントつれない男だよ…
カノジョが長年いないのが分かる気がするな…
「私はお風呂入ってくるから好きにしていいよ…家の方がゆっくり眠れるなら無理しないで帰っていいから…」
乾燥機で乾いたパンツをテーブルの上に置く。