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誰よりも熱くて長い最後の一年
官能リレー小説 - 学園物

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誰よりも熱くて長い最後の一年 4

「みんなもう知ってるとは思うけど、この学校も今年で最後。だからこそ、ホントに楽しいって思えるような1年にしようね」

桜先生が笑顔で言う。
陽菜とも視線が合って、軽く頷いた。

「あとは、そうだな、みんなで百瀬くんを立派なオトコにしよう、って感じかな」
ど、どういうことです!?

クラスメート、10人の美少女の視線が僕に一気に注がれる。
両隣の陽菜と恋…その優しい笑顔は何だ。
他のみんなも笑ってるし。
クラス委員長の二川凛(ふたがわ・りん)とその後ろの席の八神葵(やがみ・あおい)は少し照れた感じで頬を赤く染めながら、やっぱり笑って見せた。

「うん、とにかく、今年1年を楽しもうね」
桜先生がそう言ってホームルームを締めくくる。

そのあとは体育館へ移動し始業式、また教室に戻って1年間使う教科書などをもらって午前中には1日の予定を消化する。
なお教科書に関しては基本的に学校に置きっぱなしでいいというルールがある。ただし宿題が出されるときもあるのでその時は家に持ち帰る必要がある。

「明日は実力テスト、明後日から授業が始まるからね」

その日はそんな桜先生の言葉で終わり、だったのだが。

「一岡さん」
「はい」
「百瀬くん、このあとちょっと『借りて』いい?」

いったい何をするつもりだ、と陽菜の方を見ると、彼女もまた笑顔で、何かを悟ったような顔。

「はい、いいですよ!チーくんを男にしてあげてください!」
「ちょ、陽菜!?」
「桜先生に優しく教えてもらって、男になったチーくんを…ふふふっ♪」
…コイツも何考えてんだ!?

「じゃ、百瀬くんはちょっと残ってね。終わったらお家まで送っていくから」

まさか、エッチさせてくれるのか?
いやいや、いくら桜先生がゆるいからって、そこまで上手い話は流石にないだろう…?

「じゃあねー」
「またねー」
「期待してっぞー」

陽菜たちが言ってしまった。

「で、百瀬くんはこっちね」

桜先生に手を引かれた。

「どこへ行くんですか?」
「こういう授業にちょうどいい部屋よ」

僕たちがいたのは、今は宿直室替わりに使われてる和式教室だった。
茶道部などが昔は使ってたらしけど、今は先生の仮眠室になってて、綺麗な布団が敷いてあった。

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