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誰よりも熱くて長い最後の一年
官能リレー小説 - 学園物

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誰よりも熱くて長い最後の一年 1

山間の小さな町にある唯一の高校。
生徒は僕―百瀬千暁(ももせ・ちあき)―を含めて、たったの11人。
11人は全員3年生で、僕らの卒業とともに高校は閉校となる。

「チーくん、起きてる?」
「………起きてる?って何も…勝手に入ってこないでよ、陽菜」

毎朝こうしてやってくるのは幼馴染の一岡陽菜(いちおか・はるな)。
生まれて間もないころから家族同士交流があるので、こんなこともいつものことだ。

「さあ早く着替えて、今日から新しい一年の始まりなんだからねっ」
「わかってるって…母さんたち朝ごはん作ってるだろうから先行ってて」

陽菜を先に部屋から追い出そうとする。
僕は母さんと二人暮らし。陽菜もお母さんと二人暮らし。
僕と陽菜のお父さんは一緒に会社を立ち上げ、去年からオフィスを都会の方に移転させた。
僕らは来年の春から父さんたちと合流する予定だ。

「ちょっと」
先に行かせようとしたはずなのに、陽菜がなかなか部屋から出て行こうとしない。
「着替えたいんだけど」
「うん」
「……いや、陽菜、先に行っていいって」
「別にいいじゃん。昔っから見慣れてるじゃん、裸なんて」
「………えーと」

困ったもんだ。
確かに幼馴染で見慣れてるってのは嘘じゃないんだけど。
その、昔と比較したら、陽菜の身体は、だいぶ違う。
陽菜のお母さんがそうだから遺伝、なのだろう。彼女の胸とお尻は非常に素晴らしい具合に成長している。それがさっきまで僕の身体に密着していたはずで、股間が大変なことになっていた。

「ほら、脱いじゃえ!」
「あっ!」
陽菜によって無理やり寝間着の下をずり下ろされる。
大変なことになっていた股間がその視界に晒される。

「……………」
「……………」
沈黙。
逃げたい。

「ふふーん」
陽菜がニカアッと笑う。こういうときの彼女はたいていよからぬことを考えている。

ピーン、と僕の気持ちとは真逆に誇らしく立ち上がる僕のモノ。
それを見て陽菜はニヤニヤと僕の顔と、そのモノとを見比べる。

「朝からこんなに元気じゃん。チーくんもっと自信持ちなよ!」
「えー、だってー」
「ココが凄い男はモテるんだよ!」
「ホントに!?」
「ホント!桜先生と莉音先生が言ってた!」

陽菜が名前を出したのは僕らの担任である万谷桜先生と、保健室の億田莉音先生。
どちらも若くて美人の先生だ。

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