学園の真実 12
唇を啄み合い、お互いの胸を愛撫しあい、快楽に蕩けていく1年生の2人ー 早紀と知花。
(う、嘘…どうしちゃったのあの2人…)
すぐ隣にいた2年生、松本夏奈は絶句しながらも親友同士濃厚に絡み合う1年生2人から視線を逸らすことが出来ず、身体の奥底を熱くしていく。
夏奈が自らの下半身に手を伸ばすと、そこは信じられないくらいに熱く潤い始めていた。
恥丘の上に当たる位置でさりげなく組んだ手に、水着表面にまで溢れた湿り気が届いた。
……誰にも気づかれてないよね? 視線を巡らせて警戒する。だが、みんな眼前で繰り広げられているあられもない痴態に目を奪われていて、いまさら夏奈の指の動きなどに関心を持つ者はいないようだった。
左手で右手を覆うように組んで、右手の中指をこっそり丘のふもとにある谷へ這わせる。
「ん」
こぼれそうになる声をなんとか押しとどめる。しかし制御しきれない下半身は指が奏でる快感に腰が震えた。
脚の間の肉洞が、あるじのない空間を切なく握りしめた。圧迫された膣穴からさらに体液が噴き出していく。
ああ。滲んできた愛液を他人に見られたらどうしよう。いいわけを考えなきゃ。でも、気持ちよくってもうなんにも考えられない……
「んああ、っ…」
そのうち抑えてきたはずの声まで漏らしてしまう。もう気持ち良くって、頭の中がボーっとしてきて、エッチ以外のことが考えられなくなってる。
ホントはここにいるはずじゃなかったのに。一人でするはずでもなかったのに。
夏奈の頭の中には付き合い始めてまだ1か月もたっていない彼氏の顔が、姿が浮かんできた。
鷹司くん……思い浮かべるだけでお腹の奥がきゅん、と締まって熱くなる。
彼の優しい声。ほっそりした体形なのに、やっぱり女とは違う力強くごつごつした腕。体を預けたくなる広い背中。初めて手を繋いだ時の、はにかんだ笑顔。
そんなすべてが夏奈の子宮に歓びの電気信号をもたらしてしまう。
「はっ、はっ、は……ああ……うう……」
鷹司くんのおちんちんはどんなカタチしてるんだろう。色は。大きさは。
数メートルと離れていない場所で生殖している獣のような二人の結合部分を軽蔑して眺める。
あんなおっさんの赤黒く膨れ上がったおちんちんと違って、きっと春に咲く桜のように美しいピンク色をしているに違いない。
あたしたちは発情期のオスとメスではないのだ。人間としてふさわしい純粋かつ尊い恋愛をしているのだ。でも、やっぱり彼もオナニーとかするんだろうか。するよね、みんなしてるんだよね。あたしのおまんこを想像して擦ってくれてるのかな。あたしはいつも、いつだってこんな風に熱くなってどろどろに濡らして彼を待ってるのに……
ひくんひくんと一秒ごとに緊縮する蜜壺から新しい愛液がとろとろ流れ出る。
ひとりよがりな妄想を繰り広げる夏奈の中指は水着の上から入り込み、大好きな彼による破瓜を待ち望んでいる処女膜をなだめるように撫でていた。