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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 82

「橘家に仕える者として、あの性格はどうかとも思うのですが……かと言って、堅苦しい生真面目な者では御嬢様の御相手は無理でしょうし……」
「変わり者だから英里紗さんも受け入れたんですか」
「まあ、付いていけないと辞めていった者も多数おりまして」
「英里紗さんとまともに付き合えるだけで貴重な存在なんですね」
「ええ。それだけにまともな男性である慶太さんと拗れる事は何としても避けたいのです」
「僕は平凡で貧弱な小者なんですけどね」
「大いに結構ですよ。野心家でも無く破天荒でも無い。そして御嬢様に対して誠実であるなら十分です」
「誠実……ですかね」
「環菜さんと結花さんの事なら問題ありませんよ。そもそも相手から3人で迫って来たんですから。全員で納得されてるなら部外者が口を挟む問題ではありませんよ」

「まあ、そう思われてるなら僕も安心できます…この生活には慣れないことばかりなので皆さんのサポートがあるととても心強いです」
「御嬢様のお気に入りである慶太さんには我々も最大限のサポートを尽くすつもりですよ。まあ、アッチの方は御嬢様たちが来られた時に発散していただければ」
「僕は常に欲求不満なわけではないので大丈夫です」
「そうですか…これから長い付き合いになると思いますので、何卒よろしくお願いしますね」
「ええ、こちらこそ宜しくお願いします」

「慶太さまぁ、お風呂の準備ができましたので」
「ああ、ありがとうございます」

「はい〜。では、私がおせなかぁっ?!」
佳奈さんの蹴りが来瞳さんのお尻を直撃した。
「いたた……痛いですよ、佳奈さん」
「当たり前よ。痛くなる様にやってるんだから」
「暴力反対です。そんなんじゃモテませんよ」
「お黙り。で、今何て言おうとしたの?お背中流しますなんて言うつもりだったんじゃないの?」
「き、気のせいじゃ」
いや、間違いなく言うつもりだったと思う。
「あなたも懲りないわね」
「しょうがないじゃないですか!こんな可愛らしい男の子なのに、凄く大きいらしいじゃないですか!完璧ですよ!」
「何が完璧よ!あんたの好みはどうでも良いけど、この方には手を出すなって言ってんの!慶太さん、どうぞお風呂へ。このおバカは隣へ連れて行きますので」
「は、はあ」
「ううっ、折角のチャンスが〜」
「来瞳。今夜は2人でじっくりとお話しましょう。肉体言語でね。慶太さん。今日はこのまま失礼します。何かございましたら時間を問わずお呼び下さい」
そう言って佳奈さんは来瞳さんを力尽くで連れ出したのだった。
僕は密かに来瞳さんの冥福を祈った。

英里紗さん達との合間に、Hな事をしてあげるのは少しなら別に構わないんだけど……
してあげたら英里紗さんにバレた時、彼女が本当に破滅しそうだからやめておいてあげよう。
そういえば来瞳さんの苗字聞いてなかったな……
日頃の感謝と、来瞳さんに優しくしてあげるようお願いするメッセージを佳奈さん宛てに送信して、僕は風呂に入った。

「あ〜っ、生き返る〜」

広めの浴室は、かなりしゃれてて快適。おそらく4人一緒に入れるようにって事だろう。
せっかくだからゆっくりと湯に漬からせてもらった。
こうして僕の1人暮らし(?)初日は幕を閉じるのであった。

そして翌日も朝から来瞳さんがセクハラ発言で佳奈さんにどつかれる事になる。そして、
「何だか佳奈さんと来瞳さんって、どつき漫才するお笑い芸人コンビみたいですね」
と、つい何の気なしに言ってみたら佳奈さんが随分とショックを受けていた。
「私、このエロバカ女の相方に見られたの……」
「そんなに落ち込む事ですか?!」
佳奈さんの落ち込み具合に来瞳さんが抗議するが黙殺された。
朝から微妙な雰囲気になりつつも僕は高校へ登校するのだった。

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