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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 53

「じゃ、いくよ」
結花さんが綺麗なサーブを見せる。それを環菜さんが返す。返って来た球を結花さんが打ち返しそれを英里紗さんが更に打ち返す。そんなラリーが何度か続いた後、結花さんのスマッシュが向こうのコートに炸裂した。
「おおっ」
「どう?こんな感じよ」
「テニスお上手なんですね。流石経験者」
「それ程でも〜」
謙遜はしてるが結花さんは嬉しそうだ。
「いやいや、結花が本気になったら私達じゃ無理だってば」
「慶太くんの前だから張り切っちゃって、もう」
「それは否定しないけど、あんた達の格好にも触発されてるんだけどね。じゃあ、本気でいきましょうか」
何か結花さんがテニスの鬼と化してる。
「いやいやいや!私達を扱くより慶太くんにレッスンしなさいよ!」
「そうそう、良い機会だから慶太くんに手取り足取り教えてあげなさいって」
2人がちょっと焦ってる。
「それもそうね。じゃあ慶太くんコッチに来てくれる」
一気に穏やかになった結花さん。あからさまにホッとする2人を見て僕は大人しく結花さんに従うのだった。

「ラケットはこう持って、思いっきり、ボールを叩くように」
お手本のようにサーブを打つ結花さん。
それを環菜さんが打ち返すと、ボールが弾んで僕の前に。
「慶太くん、打って」
「はい…!」
上手くいった感じは全くないが、ボールは前に飛んでネットも越えていく。

「慶太くんのどこに飛んでいくのかわかんないよ〜!!!」
環菜さんが右往左往する。
小麦色の肌にセクシーなウェア。おっぱいがブルンブルン揺れている。

「うーん。慶太くん、ちょっと失礼するね」
結花さんが後ろから僕に密着して僕の腕を動かしてスイングの軌道を教え込む。
「ココはこう……手首はこうね……視線はあっちで……」
僕等の密着ぶりに向こうから文句が来た。
「ちょっと結花!何どさくさに紛れて慶太くんにくっついてイチャイチャしてんのよ!」
「私達にウェアがどうとか言っといて自分はセクハラしてるじゃん!」
「コレは歴とした指導、レクチャーです!あなた達と一緒にしないで!」
結花さんの剣幕に押し黙る2人。
「いや、それにしたって教え方がその、ねえ……」
「前に私達に教えた時と違いすぎない?懇切丁寧というか甘々すぎと思うんですけど……」
「慶太くんにはコレで良いの!さ、慶太くん。続き続き」
僕に対してだけあからさまに甘い結花さん。その甘やかしっぷりに環菜さんと英里紗さんは明らかに呆れ返っているが、今の結花さんには口を挟めないようで溜息をついてる。
結局、結花さんのレッスンは1時間程続き、終わった時にはレッスンを受けていた僕より環菜さんと英里紗さんの方が疲れを見せていた。
肉体的疲労よりも精神的疲労が大きそうだけども。

テニスを終えた後、環菜さんと英里紗さんはベンチに座り水分補給。
僕とイチャイチャする気すら失われたほどで、環菜さんはペットボトルの水を一気飲み、英里紗さんはしばらくベンチでぐたーと横になってしまっていた。

「二人とも大丈夫かしら」
「ま、まあ…」
いったい誰のせいで、というのはやめておこう。結花さんはそれに比べてとても満足した表情だった。

そして僕等は着替え直して近くの休憩所へ移動した。
「で、この後はどうしますか?」
「もう少し休みたい〜」
「同じく〜」
環菜さんと英里紗さんの復活はまだの様だ。
「仕方ないわね。じゃあ私達だけで回ってるわね。という訳で慶太くん、デートの続きしようね」
そう言って結花さんは僕と腕を組んで歩き始めてしまった。しかし2人からは特に何も言われなかった所から見て、色々な意味で疲れたんだろうな。
結花さんは御機嫌で頭を僕に寄せながら歩く。こうして今度は結花さんと2人だけでのデートとなったのだった。

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