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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 35

「は、はあ…」
改めて英里紗さんがものすごいお嬢様なんだと思い知る。
「慶太くんのご両親にはこっちから連絡して了承を頂いて、夕方に戻ってくる前に私たちはその施設に行きましょう。迎えの車も呼んでおくね」
「ふふっ、楽しみだなー」
「水着も向こうで貸してくれるの?」
「もちろん!慶太くんに選んでもらおうかな〜?」

「えっ?!僕が選ぶんですか?」
「当然でしょ、良い機会じゃない。私達に着せたい水着を選べるのよ、内心大喜びでしょ?」
それは否定出来ない。
「あ〜、でも他の人もそれなりにいるんだからその辺は考えてよね〜」
「じゃあ、遊び用と夜用を選んでもらおうか?」
「いや、いくら何でも18禁レベルのは貸し出しなんて無いでしょ?」
「でも、15禁レベル位なら有るんじゃないの?」
女性陣でキャッキャキャッキャと盛り上がりつつ僕等はその施設へ行く事になった。

迎えにきた車はタクシーではなく、一見するとごく普通のミニバンのような車だったが運転手が橘家お抱えの人というVIP待遇。しかも女の人で英里紗さんはお友達感覚で話していた。

「佳奈さん例のリゾートスパまでお願いね」
「はい」

「慶太くん緊張しすぎだぞ」
「そう言われましても…」

ベンツだとかロールスロイスとかのいかにも高級車って車でなかったのは有難いけどそれでもお抱え運転手による送迎。それに周りの極上の女性陣。自分が完全に場違いだとしか思えない。
「ああ、それから佳奈さん。彼は春木慶太くん。コレから長〜いお付き合いになるから、色々と宜しくね」
「長いお付き合い?英里紗お嬢様らしからぬお言葉ですね。そろそろ落ち着かれる気になられたので?」
「そう思ってもらって結構よ」
「……本気ですか?どういう風の吹き回しですか?もしかしなくても偽物ですね」
「どういう意味かしら?」
「自由奔放という言葉が服を着たような方が特定の男性に落ち着くなんてあり得ませんよ」
「まあ、それほどの男って事ね。何しろ私達、骨抜きにされちゃったんだもの」
「は?」
「ちょっ?!ちょっと英里紗さん?!」
「外見で人を判断するなっていう良い見本よ彼。佳奈さんも甘く見たらとんでもない事になるから気を付けてね」
「はあ……」
「それから、この子に何かあったら私も黙ってないからね」
「は、はい」
笑顔の英里紗さんだけど佳奈さんは気圧された様だ。環菜さんと結花さんは平然としていたけど僕は正直ちょっと怖かったです。
「佳奈さん。英里紗も結花もガチだから気を付けてね」
「環菜も人の事言えるの?」
「もし慶太くんに悪さする人が現れたらどうするのよ?」
「どうするって?徹底的に潰すに決まってるじゃん」
平然と答える環菜さん。何当たり前の事聞いてるのと言わんばかりのキョトンとした顔で怖い事を言う。
「……」
「……」
僕と佳奈さんは黙り込む。
この人達は怒らせない様にしようと僕は固く誓った。

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