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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 126

まあなんだかんだ文句もお小言もありながら、佳奈さんと和瀬姉妹との性の宴はそれからしばらく続いたのである。
3人の先輩を相手にしたときと同等の気持ちよさと疲れを感じた。

幸いだったのは今日は次の日を考えなくていい余裕が少しあったこと。ただ、僕が一人暮らしを始めて、最初の週末を迎える。そうすると、先輩方3人がやってくるのは容易に想像できる。

和瀬姉妹が「昨夜疲れたのでかなり時短で作った朝食です」と言った割にはすごく美味しい朝ごはんを食べた後、佳奈さんと双子姉妹は僕の部屋を後にした。


あぁ今日からはまたすごい日々が数日続くのかなぁと戦々恐々としつつもそれをちょっと楽しみにしている自分もいる。知らず知らずの間に自分が持っていた力、みたいなのが次第にわかってきたような気もして誰を相手にしても楽しめる思いはある。

さて皆さんのために今日もまっすぐ帰るとしましょうかと帰り支度をして席を立とうとする。

「春木くん、今日、委員会の日だよ」
「えっ」
そう言ったのは佐倉さんだった。
委員会…校内美化などの環境保全活動を行う…という名目の委員会。僕はクラスで半ば押し付けられたような格好だけど、佐倉さんが一緒だし担当の先生もうちの担任の塩谷先生。それに結花さんからも労ってもらったのだから、最近はやって良かったかなとも思っている。

そして委員会に向かう途中、思わぬ事を聞かれた。
「ねえ、春木くん」
「何?」
「春木くんって彼女いるの?」
「ふぇっ?!な、何さ、突然?」
「昨日のアレってさ、もしかして虫刺されとかじゃなくて……」
「な、何?」
「……」
「……」
「ごめん、何でもないよ」
佐倉さんはそのまま黙り込んでしまった。多分キスマークじゃないかって思ったのかもしれない。
結局、僕達はそれぞれ上の空で委員会に参加する事になった。
そして何とかトラブル無く終わらせたものの今度こそ帰る準備をする僕の隣で佐倉さんが僕をジッと見つめていた。

「えっと……何?」
「ううん…別に」
今日はないね、なんて独り言を呟く佐倉さん。やっぱり昨日はキスマークを見られていたようで、恥ずかしい。今後はより気を付けないといけない…

佐倉さんはそんな微妙な空気のまま帰って行ってしまった。次からまた気まずい空気になったらどうしよう、と思いながら僕も席を立つと

「春木くん、最近どう?とても充実してるように見えるけど」
「そ、それはどういう意味で」
今度は塩谷先生から声がかかる。

「最近随分と機嫌が良い時が多いわよ。でも、時々上の空な時もあるけどね」
「えっと、すみません」
「ま、学生の本分を忘れない程度なら何も言わないからしっかりね。まあ、春木くんなら大丈夫でしょうけど」
「そ、それはどうも」
最近爛れた生活が続いてるとはとても言えない。
「で、では、失礼します」
僕は気まずくてそそくさと学校を後にした。

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