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憧れの先輩3人組は…
官能リレー小説 - 学園物

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憧れの先輩3人組は… 117

授業は幸い何事もなく終わった。体育がなかったから人前で肌を晒すことがなかったのは良かった。愛し合うのは大切だけど今度からは気を付けないといけないな。

今日は3人の先輩はやって来る予定はない。静かな夜を過ごせるのかなと帰り道では考えていたのだが…

「おかえりなさいませ慶太様っ!橘家メイドの和瀬みな実と」
「和瀬ちなみです♪」
「「私たち和瀬ツインズが慶太様のお世話をさせていただきます!!」」

……見た目そっくり、双子メイドが待ち構えていたのだった。

「慶太さん、大丈夫ですか?」
「あっ…佳奈さん」
「今回は私もいますので」

「助かります」
偏見かもしれないけどやっぱり英里紗さんが派遣するメイドって癖が強いと言うか変わり者が多く無いかな?敢えてそういう人達を選んでるのか?英里紗さん絡みだとそういう人達しかいないのか?
「どうかなさいました?」
「いやこの人達も来瞳さん的キャラを予感させるなあと思いまして」
「……慶太さんが気を使う事無く気楽に相手出来る者達と思います」
「否定の言葉は無いんですね」
「以前にも言いましたが、御嬢様の側にいられる人間となりますと、その、通常の精神構造では難しく癖の一つや二つは無いと、ですね」
「何を御二人だけで盛り上がってらっしゃるのですか?」
「さあ、慶太様!ご飯になさいますか?お風呂になさいますか?それとも……わ、た、し、た、ち?」
「きゃあぁっ?!ちなみ大胆!」
「何言ってるの?この程度じゃまだまだだって。本当は裸エプロンでお出迎えしようと思ってたのに……」
「佳奈さんに『慶太さんにドン引きされるから止めなさい』って言われちゃったんだよね」
「そうよ。だから慶太様のお情けを頂く為には積極的に行かないと!」
「うん。頑張ろうね」
「「おー」」
「……」
「……」
「……本当に佳奈さんがいてくれて良かったですよ」
「状況が違ってれば女として喜ばしい御言葉なのですが恥ずかしい限りです…………色恋絡みの照れとか気恥ずかしいとかではなくて本当に恥をかかされたという意味で。慶太さんの口調からも色々と滲み出てますし」
「本当に佳奈さんって大変な立場なんですね」
「何故か我ながら泣けてきますね」
僕に心の底から同情されてるのを感じて佳奈さんは己が立場に泣けてくるらしい。
「どうなさったんですか佳奈さん?」
「悩みですか?それなら楽しい事で忘れちゃいましょう!」
「そうです!今宵は私達4人で目眩く官能の世界に浸りましょう!悩みなんか吹っ飛びますよ!」
「さあ、では張り切って参り」
「いい加減にしなさい!!」
佳奈さんがブチ切れた。
「慶太さん、いきなりで失礼ですが少し隣に行って参ります。その間はごゆっくりとお寛ぎ下さい」
「どうぞ、お構い無く」
「では失礼します」
佳奈さんは左右それぞれの腕で双子の首を絞める様に捕まえて隣へ連行して行った。
「……とりあえず宿題でもするか」
3人が戻ってきたのはそれから1時間以上経ってからだった。

佳奈さんにこってり絞られたであろう双子メイドはすっかりしおらしくなって晩御飯の準備に取り掛かっていった。
「調子に乗ると制御の利かなくなる双子ですが、あれでも黙ればメイドとしては有能になります」
佳奈さんが言う。
というか無理やり黙らせたんでしょう。

「ところで、佳奈さん、娘さん?はお元気ですか?」
「えっ??………あぁ、おかげさまで。慶太さんにも心配されていたんですね。御嬢様もメイドたちも、真彩のことは妹みたいに接してくれてます」

「そうそう、可愛らしいんですよ真彩ちゃんは」
「本当に癒されるわね、あの子には」
双子も話に入ってきた。
「程々にしといてよ」
娘を褒められて若干照れ臭そうにする佳奈さん。
「皆の妹みたいなものですからね。色々手解きしてあげますよ」
「そうそう、手取り足取りね」
それを聞いて僕に嫌な予感がよぎった。
「……あの、佳奈さん?」
「何か?」
「先程、真彩ちゃんが英里紗さんやメイドさん達に可愛がられているとの事でしたけど……」
「はい、有難い事で。それが何か?」
「あの、その、失礼ながら大丈夫ですか?その環境と言うか何と言うか、佳奈さんの頭を悩ませる面々に囲まれている様ですけど、その真彩ちゃんの情操教育的に……」
ピキッ!
佳奈さんが硬直した気がする。
「そ、そ、そんな事は、大丈夫、ですよね?」
「いや僕に聞かれても。メイドさん達全員を知っている訳では無いですけど、此処に来た面々の人となりを見てると悪い人はいないですけど、その、ねえ?」

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