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駆け抜ける、青春
官能リレー小説 - 学園物

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駆け抜ける、青春 4

愛未とすれば去年まで自分が小学生で出していたタイム並みの一般人が一年でそれなりのタイムを出しているのだ。
しかもキャリアは一年で運動経験無い女子がだ。
むしろ陸上選手キャリアとしては中学でもそれなりのレベルだった愛未からすれば、むしろ打ちのめされるような結果だった。

「本当に神川先輩はキャリア一年なんですか?」
「そうだよ。ようやく走る楽しさに目覚めた所かな」

微笑む前川に愛未は呆然とするしかなかった。
彼女以外にも新入生はキャリアある生徒達だったし、唯一知らないレベッカもポテンシャルの高さに驚きはした。
だが、この神川千夏と言う先輩にまず驚かされた愛未だった。

「私はまだ走りが未熟なんでしょうか?」
「未熟と言うより青山は走るのが楽しいかい?」

前川の答えは愛未にとって予想外だった。
楽しい・・・
そんな事余り考えた事が無かった。
愛未にとって勝利こそ喜びだったが、走るのが楽しいと思った事は無い。

「ワタシ、楽しいデス!」

愛未に代わりそう言ったのは黒い肌の少女。
ややおぼつかない所はあるが、流暢な日本語でレベッカが笑う。

「うん、それでいい」

微笑んで返す前川。
レベッカのさっきのタイムは千夏よりやや先行した程度。
ポテンシャルは感じさせるがフォームがめちゃくちゃだった。
そんなめちゃくちゃなフォームでも走れてしまうのが能力の高さ故だとは思うが、監督がそれでいいと言うには違和感がある。

「コーチってイケメンよね」
「うん、山のプリンスは健在ね」

同じ中学出身の海里と春香が小声で話している。
愛未も彼女達とは何度か中学時代にレースで一緒になったが、見た目より気が強く競り合いを得意とする海里とペース配分に優れたクレバーなランナーの春香は中々の強敵だった印象がある。
彼女達なら同じクラブで切磋琢磨できるだろうと言う思いがあった。
だが、蓋を開けてみると、千夏やレベッカもそれぞれに持ち味があり侮り難いのが分かった。
だが、前川の名声は知っていて千夏の結果に驚いたが、まだその指導方針に納得できずにいた。

こうして神川千夏をキャプテンとする桃陽学園女子陸上部が本格始動した訳だ。

目標は十二月の京都、都大路での全国高校駅伝。
そしてその切符をかけた十一月の予選だ。
無論駅伝以外の陸上競技にも参加していく。

練習を始めた陸上部だが、やはり千夏がやや遅れ気味になる。
キャプテンと呼ばれていても彼女が一番遅いのには変わりはない。
だが、千夏は一番最初に練習に来て準備を行い、一番最後まで居て片付けも率先して行う。
用具の扱いは丁寧で手入れも欠かさない。
そんな姿勢に新入生達が少しずつ千夏を認めるような雰囲気が出てきた。

「これも先生のお陰です」
「いや、千夏が諦めずにやってきた結果だぞ」

前川は千夏の髪を優しく撫でる。
ここは学園近くの前川の家。
そのベッドルーム。
前川と千夏は裸で抱き合っている。
それだけではない。
その横には裸の奈緒美が微笑んで2人を見ているのだ。

前の監督の岩間とやってる事が同じと言えばその通りなのだが、そこには大きな違いもある。
基本アスリート達は性欲も凄まじい。
オリンピックの選手村でのコンドームの利用量の凄まじさを見るとそれがよく分かる。

奈緒美も性欲は旺盛だったし、それ故に岩間にそこを悪用されて肉便器にされた経緯もある。
肉便器になってからアスリート体型から女の体型になっていき、妊娠出産を経てアスリートであった形跡も残らないぐらい爆乳巨尻になった奈緒美だが、性欲は更に増してる感があった。
だが、そんな性欲すら簡単に飲み込んでしまうぐらい前川の性欲も屈強なアスリートであり、彼女1人で満足させれないぐらいであった。

だから千夏に手を出したのではない。
鍛えていく事に性欲が増していくのは奈緒美が理解していたからその辺りもフォローしていたが、彼女の場合前川が抱いてやる方がいい結果になると思ったからだった。
その通り、千夏は前川に抱かれてからの方が飛躍的に成績が伸びているのだ。

最初は豚呼ばわりされた千夏の体型は乳と尻のボリュームは減らないものの、後の部分はスッキリしてきていた。
アスリートとしては脂肪がまだ多い体型だが、街でグラビアのスカウトに会うぐらい見事なプロポーションと言える。

本人はもちろん芸能界なんてこれっぽっちも考えてないし、陸上競技に出会わなかったらひきこもり一直線だったという。
それを打ち破って何とかして見せたところに前川は千夏に強靭なメンタルの持ち主だと感じていた。

前川がゆっくり足を開き天井を向いて反り立つ肉棒を現すと、千夏はそこに顔を近づけ喜んで奉仕を始める。最初は根元から先端にかけて舌で舐めるところから始まり、そのうちに深く咥え込んでいく。

「こっちも覚えがいい子だしね。そう言うところは奈緒美に似てるね」
「えへへへ」
奈緒美は照れ隠しに笑う。
彼女はどうしても前川との間に子供が欲しくて、その願いはちょうど1年前に叶った。岩間に孕まされた子も無事奈緒美にそっくりに育っており、2人の娘と過ごす幸せな日々を送っている。

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