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保健室は愛の巣
官能リレー小説 - 学園物

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保健室は愛の巣 5

青空の下、窓の外からは海岸線。

「いい天気になったね」
「そうですね」
僕は今、明日菜先生の運転する車の助手席に座っている。
保健室の逢瀬を重ね、校外でも先生と一緒に過ごすことになった。
「これって、デートですよね」
「じゃなかったら何なのかな?」

ドライブする明日菜先生はどこか楽しそう。
僕は明日菜先生の笑顔と、シートベルトと服が作り上げる魅惑の胸のシルエットに視線を交互させていた。

小型の海外製スポーツカーは運転席と助手席の距離がかなり近い。明日菜先生が上機嫌で時折鼻歌を交えるのもはっきりわかる。
そして甘くいい香りも漂う。

明日菜先生のご両親は医師と弁護士というエリートな家系。
それでも普段の姿から御嬢様っぽさを感じないのは、明日菜先生の人柄を知ったからなのだろうか。
カーステレオから聞こえる軽快な音楽が、僕の機嫌まで良くしてくれる。

車を止めて、下りて外へ出る。
白い砂浜が広がるビーチ。海水浴シーズンではないので人気はない。

浜辺を二人で散策。潮風も強くなく、優しく吹いている。

「空は澄み、海は青く深く、砂浜はさらさら。素敵な場所ですね」
「泳げない季節にこうして、たまに来るのよ。一真君ともこうしたかったのよ」

こんな洒落たデート場所を選んでくれた、明日菜先生。やっぱり一回り年上の大人のお姉さんなんだなと思う。僕もこうしたデートを用意してあげられるようになれるだろうか。

「今日は一番いいお天気かな。風も気持ちいいし…一真くんは晴れ男なのね」
「うーん、そんな風に思ったことはないですけど」

こうやって明日菜先生と一緒にいられるのが幸せだ。
これで明日菜先生の水着姿も見れたら、なんて思うけど、それは望み過ぎなのかな。

「そろそろ車に戻ろうか。ちょっとお腹もすく時間だしね」

腕時計を見ると、もうそんな時間だった。

「そういえばお腹がすきましたね」
「この近くにいいお店があるのよ」

潮風が心地よいが、明日菜先生がいいお店を知っているそうだし、戻ることにした。
ここでデートできただけでもすごく幸せで、まるで夢のようだけど、次はどこへ行くのかな。
僕を横に乗せて、明日菜先生は車を走らせ、20分も経たないうちにそのお店に着いた。
さっきの海岸にほど近い、有名な神社がある門前町だ。

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