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オンリーワン・ハイスクール
官能リレー小説 - 学園物

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オンリーワン・ハイスクール 1

駅前のハンバーガーチェーン店。

「そういや今日って公立の合格発表なんだねぇ」
「あたしらには関係ないけどねー」

通りからも見ることができる窓側の席に座るブレザー姿の女の子2人。
その顔立ちはアイドルにもいそうと思えるくらい可愛らしい。
片方は黒髪ストレートロング。もう片方は少しウェーブがかかったロングヘア。髪型の違いこそあれど顔のパーツは瓜二つである。

それもそのはず、2人は双子の姉妹である。

「ウタ姉来ないな」
「まあまあ、風(ふう)、別に急いでないじゃん」
「まーね」

高浜凪(なぎ)と風の双子姉妹は来月4月から私立の聖翼学園に通うことが決まっている。彼女たちの姉の詩(うた)はその学園で養護教諭として働いている。

店の自動ドアが開き、新たな客がやってきた。
いらっしゃいませ、という店員の元気のいい声が響く。

「おっ、男の子」

学ラン姿の真面目そうな男子だ。
しかしその表情はどこか冴えなかった。

その男子が入店した直後に黒のレザージャケットを羽織り下はダメージデニムをはいた女性が入ってきた。

「凪、風、お待たせ」
「ウタ姉、8分遅刻―」

その女性こそ双子姉妹の姉、高浜詩である。

「まーまー、遅れたお詫びに好きなもの奢るから文句言いなさんな」
「じゃあイチゴミルクシェーキ」
「照り焼きチキンバーガー」
「……ちょ、風、これからランチなのにその前にがっつりいくワケ?」

詩はやれやれと思いながらレジの列に並ぶ。
前には先程入店した少年がいる。

(この子明らかに元気がないわね。まさか…)

ただ順番待ちなだけなのに、やけに肩を落としているように見えた。
今日は公立高校の合格発表日である。彼はその帰りなのだろう。

「次のお客様、どうぞ」
明るく朗らかな店員が応対する。
それに対し、注文を行う少年の声は、詩には聞き取れなかった。

彼の注文はSサイズのコーラのみ。
詩からは彼の背中から哀愁が漂っているように見えた。

「ちょっと君、いいかしら」
詩はレジの順番を無視して、彼に声をかけた。
向こう側で双子姉妹は驚きの表情を見せた。

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