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オンリーワン・ハイスクール
官能リレー小説 - 学園物

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オンリーワン・ハイスクール 2

「えっ!?」
声をかけられた少年は驚きの表情で詩の方に振り向いた。
「ちょっと来て」
詩は彼の反応も無視して腕を引いた。

そのまま双子姉妹の待つ席までやってきた、詩と少年。
「ウタ姉、どうしたの?」
「もしかして知り合い?」
「そんなわけないでしょ。ちょっとね…」

詩は少年を妹・風の隣に座らせた。

「いきなり聞くのも悪いけど、君……ダメだったのよね?」

詩の突然の問いに、少年はハッとした表情を見せた後俯き加減に頷き、小さく「はい」と答えた。


「……!」
「えっと、ウタ姉?」
2人のやり取りに双子姉妹は息をのむ。
そして、少年の反応を見て、ある程度の察しもついたようだ。

「ここの一番近くにある高校、凪も風もわかるわよね」
「えっと、堂帝…」
「めっちゃ進学校じゃん。じゃあ…」

少年はがっくりと項垂れた。

「そういうことよ」

言葉はないが、雰囲気だけで双子姉妹は察することができた。

「ああいう学校って、名前だけでいいとこじゃないと思う」
「うん、絶対ヤバい」
「だけど、ほかに決まってるわけじゃないのよね………じゃあ」
詩はあることを思いついた。

「話はつけておくから、君、私たちの高校に入らない?」
「ちょ、ウタ姉、うち女子高!!」

「フフ…大丈夫よ。うちの学校だったらどうにだってなるじゃない」
「ああ、まあ…」
「そっかぁ」
詩の言葉に、凪も風も何かを理解したかのように頷く。

「ところで君、名前は?」
「も、森田アキラ…」
詩の問いに、少年はかすれたような声で答えた。


「アキラ君ね。話をつけるのは後日として、ちょっとテストしたいことがあるから私たちと一緒に行きましょうか」
「どこへ、ですか?」
「うふふ、いいところよ、い・い・と・こ・ろ♪」
詩は微笑んで言った。

詩は駐車場に止めた愛車に凪と風、それにアキラを乗せ、車を走らせた。
向かったのは市街地から少し離れた場所にあるホテルだった。

「ウタ姉、さすが」
凪がニヤッと笑う。

「あの、テストってどういう…」
アキラは怪訝そうな顔で尋ねた。

「君の『性力』をテストするわ」

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