僕らの天使 7
“あの四人、女子更衣室に入って胸を揉み合ったり、っていうことも、あるのだろうか…”
僕はそんなシーンを妄想した。
妄想の中で四人は上半身裸になり、そして下半身も…
…僕は机の下の股間を両手で隠した。外から見てわかるくらいに膨らんでいたかもしれないのだ。
僕は頭を振って今は妄想を追い払って股間を鎮めようとした。妄想は、今晩に、とっておこう…
そうだ、茉莉さんって、大学生の彼氏いなかったっけ?こんな田舎町、大学生で車持っていないわけがない。うまく、今週末駅まで乗せていってもらえないだろうか?
…うまくいけば良いが、2人のデートとかにお邪魔する形になりそうで申し訳ない気も。
それなら、同じように大学生のお姉さんがいるゆりかさんに頼んだ方が良いかもしれない。そうすればゆりかさん含めて女性3人とのちょっとした観光旅行になるかも。
「傑くん」
隣のアーシャが声をかけてくる。いつのまにか名字から名前呼びになっている。
「なに、アーシャ」
「私が住んでいた島って、日本語で別の呼び方があるの?」
僕はちょっと後悔した。最初にあった日“クリルって聞いたことある、あとで調べてみよう”って思ったけどその後があまりに楽しかったので忘れていたのだ。調べておけばよかった。
「うーん、あるかもしれない、調べてみるよ」
僕に聞いたのは、それだけ僕のことをほかの人より親しく思ってくれているのだろう。
そのあとすぐに朝のホームルームが始まったのですぐには調べられなかった。そして地歴が苦手な僕はその後また調べるのを忘れていた。
それより、週末の話を進めたい。僕は次の休み時間、ゆりかさんに声をかけた。
「ゆりかさん、ちょっと話いいかな」
「うん?いいよ」
「今度の週末、ゆりかさんとお姉さん、暇だったりする?」
「?…別に、特に予定はないけど…」
ゆりかさんに目的を話す。
「ふふっ、そうなんだ。お姉ちゃんも真野くんが一緒なら喜ぶかも」
小さい街だ。ゆりかさんのお姉さんのことはよく知っている。さくらさん。ゆりかさんよりちょっと背が高くて、同じような巨乳。小学生の頃から知っているが、さくらさん小5になったくらいから“みるみるうちに胸が大きくなった”っていう感じだったのを覚えている。
「うん、即 OK来た」
ゆりかさん、スマホでさくらさんにメッセージを送って、OKを表すスタンプがすぐに返ってきたようだった。