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僕らの天使
官能リレー小説 - 学園物

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僕らの天使 14

シンプルだけど可愛らしい色合い。

「ちなみに私もだよ」
ゆりかさんもやってきて買ったストラップを見せる。ゆりかさんのは黄色だった。

「2人ともありがとう。鞄にでもつけて、お互いの仲良しのしるしにしよう」
「いいね〜」
「賛成ですっ」

ちょっと離れた場所でさくらさんが微笑んでいた。
……あ、そうだ、僕もアーシャに渡さないと。

 「あの、僕からも、記念に、と思って、よかったら…」
 僕はおずおずとマグカップが入った袋を渡した。
 「あけていい?」
 「もちろん」
 アーシャがゴソゴソと袋から箱を、そしてカップを取り出す。
 そして顔がぱあーっと明るくなる。
 「わあ、カワイイ!これを、私に?ボリショィエ スパシーバ!ありがとう!」

大喜びの笑顔を見せるアーシャに、僕は買ってよかった、と思いホッとした。

「プレゼント交換も終わったところで、いきましょうか」
「はい!」
さくらさんが言い、店を出た。
そのまま施設のビルを降り、自然豊かな公園の周りを歩く。

 「トウキビ食べる?」
 いくつかある屋台を見て、先頭を歩くさくらさんは振り返って僕たちに聞いた。
 「わあ、食べよう」
 ゆりかさんは結構ハイテンションに答えた。
 「いいですね」
 僕も答えたが、アーシャにはトウキビが通じないようだ。
 「トウモロコシのこと」
 「トウモロコシ?あそこで焼いてるの?いいにおい」

アーシャが匂いに誘われて屋台の方に向かっていく。
「みんなで食べようか」
「うん!」
さくらさんが支払いして4人分のトウキビを渡された。

「美味しそう!」
「アーシャってすごいお嬢様なんでしょ、あんまり興味なさそうだと思った」
「そんなことないそんなことない」

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