PiPi's World 投稿小説

僕らの天使
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 11
 13
の最後へ

僕らの天使 13

 何にしようか、と盛り上がる二人を僕は一歩離れて見ていた。
 「アーシャに何かプレゼントしたら?」
 うしろからさくらさんがそういった。ぼんやりアーシャたちの方を見ていたのでびくっとした。
 「あ、すみません、ぼんやりしてて、びっくりしました…ええっ、プレゼント…」
 「大げさなものじゃなくていいから、気軽に渡せそうなもの」
「そ、そうですね…」

僕はアーシャやゆりかさんとちょっと離れた小物の売り場に足を運んだ。
後ろからさくらさんがついてくる。

「アーシャちゃんは転校して間もないけど、あれだけ可愛いからきっと争奪戦よね」
「僕はそんな…」
「今何かしておいたら傑くんのポイントは高くなるよ」
さくらさんが軽く背中を押す。

 僕は棚を見渡した。
 かわいい感じの文房具とか、カップとか、これなら手頃に買えて、喜んでもらえて、もしかしたら使ってもらえるかもしれない…
 僕は、マグカップの一つを手に取って、ふと思った。
 アーシャはここに来た人なのだから、観光土産的なもののほうが記念になるかな。

手に取ったマグカップの向こうにもうひとつ別のものを見つけた。
熊が可愛らしくデフォルメされたもの。こっちの方がいいだろうか。

アーシャとゆりかさんはまだ2人で何か選んでいる様子。
その間に僕は会計を済ませプレゼントを購入した。

少しして2人も何か買ったようだ。
「傑くんもお揃いの、プレゼントしちゃうね!」
「えっ?」

 アーシャが僕に近づき、小さな紙袋を僕に手渡した。
「開けていい?」
「もちろん」
 僕は袋を開いた。
 青い、ストラップ。
「私はコレ」
 アーシャはピンク色のストラップを示した。
 そして、僕のと並べ、
「ホラ、お揃い」 

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す