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生徒会のお仕事
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会のお仕事 17

ごくっ。
僕は唾を飲み込んだ。園田さんの想いに、ちょっと気圧されたというか、目の前の素敵な女性が僕を想っていてくれている事に、驚いた。

「僕は、園田さん一人を助ける事しかできなかった。それなのに…」
「それでも翔哉さんと当主様は、私を助け、私から家族を奪ったあの化け物を討ち、仇を取ってくださいました。そればかりかこうして働いて暮らしていける道まで用意してくださって………私、感謝の気持ちで今もいっぱいなのですよ。それに、翔哉さんの戦いを見ていたあの時から、私の心の中には貴方がいたのですよ」

園田さんの声は震えている。

「あの時、翔哉さんが助けてくださらなかったら、私の命すらなかったかもしれないのですから。その時から、私の心は翔哉さんに一生をかけてお仕えすると決めたのです。ですから…」

園田さんは自分から言葉を遮るように僕の唇を奪った。
唇の柔らかな感触と、園田さんの身体の柔らかな部分が触れる。

彼女の声からも、そして今触れている彼女の唇や肌のぬくもりからも、今まで園田さんが抱いてくれていた感謝の気持ちと思慕の情が伝わってくる。
そんなに僕を想っていてくれたのかと思うと、園田さんの家族を奪った魔性の者を討伐したあの日からずっと心の中に残っていた罪悪感が、すぅっと薄められていく心地だ。
僕の眼に映る園田さんの整った顔が、いつしか滲んでいた。
気づいた時には、どちらからともなくお互いの舌を絡めあっていた。

「あふっ、んふっ。ふあっ」

僕も高めようと、一生懸命に事に及んでくる園田さん。
その姿がとても愛おしくて、僕の中で彼女を一生かけて守らないといけない、という気持ちが沸いた。

「はあっ」
唇を離してキスを中断する。

「もう止まりませんよ、園田さん…いえ、鈴奈さん。覚悟、出来てますよね?」

「……はいっ」

頷く鈴奈さんは、ようやく想いを遂げられる、その喜びを顔いっぱいに浮かべてくれている。
短い襦袢に白い湯文字という薄い装いが、濡れて鈴奈さんの肌に張り付いて、彼女の綺麗な身体の形を浮き上がらせている。
鈴奈さんの体を横たえて、湯文字の裾をそっと引き上げると、毛のない割れ目が現れた。
肌の様子からすると、かなり毛が薄く、しかも完全に剃っているようだ。

「ちょっと…恥ずかしいです」
「そんな鈴奈さんも、とてもかわいいです」

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