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生徒会のお仕事
官能リレー小説 - 学園物

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生徒会のお仕事 14

恥じらっているエリちゃん。

「えっ、それって……」

タタタッ、と、僕が驚いてるうちにエリちゃんは軽やかに走り去っていった。
本気だと思って…いいのだろうか。
無理に追うのも良くなさそうだし、今日はこのまま帰るか。


すっかり暗くなった中、ひとりで行く帰り道。
まあ、そうは言ってもそんなに距離を歩くわけでもない。
僕の家は学園の裏に建つお屋敷なのだ。
そして学園にさらに近いのがその裏口。
僕はお屋敷の離れに住まわせてもらっているのだが…

「お帰りなさいませ、翔哉様」

離れの扉を開けると待ち構えている着物姿の美人さん。

「ただいま、園田さん」
「お疲れでしょう、お風呂をどうぞ」

彼女は園田鈴奈さん。ある魔性の者を、父さんと僕とで退治した時の、唯一の生き残りだ。
あの時の魔性の者は凶暴な相手で、残念な事に彼女のご家族は僕達の助けが間に合わず、園田さんは天涯孤独の身となってしまった。
それで、今はうちで女中さんとして働いてくれている。

最近では離れで生活する僕の世話がメインとなっており、毎日掃除・洗濯・料理となんでもテキパキとこなしてくれる非常にありがたい存在になっている。
彼女の実家は小さな食堂を営んでいて父さんやお祖父さんも御贔屓にしていたそうだ。

「ありがとう」

園田さんに礼を言って浴室に向かった。
服を脱いで中に入り、お湯を浴びたところで脱衣所に人のシルエットが浮かんできた。

「せっかくですから、お背中流しましょう」
「えっ」

驚いた俺は、断るべきだろうに間抜けな声を上げただけで何も言えないでいた。

「良いのですよ。いつもお世話になっているのですから」

朗らかな声で言って、そっと扉を引き、園田さんが入って来た。
入って来た園田さんは、シンプルで白い、丈の短い襦袢に身を包み、明らかに風呂場でお世話しようという姿。
大人の女性の、しっとりとした色気が漂う。いつも相手している淫魔の娘達とはまた違った、楚々とした素敵な姿だ。

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