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水泳部の陰陽
官能リレー小説 - 学園物

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水泳部の陰陽 29

佐崎さんとそんな話をしているうちに、妹たちが水着に着替えてプールで試し泳ぎをするようだ。

「なかなかいい線行ってるんじゃない?」
「アイツが泳いでるとこ、初めて見たかもな」
「応援してあげてよ、お兄ちゃん」
佐崎さんが耳元で囁く。
最後の「お兄ちゃん」が効果抜群すぎる。

親が妹をスイミングスクールに通わせていたけど、かなりの実力があったんだな。それにしても、真琴もかなり女らしい体になっている。アイドル並みのルックスだし活躍したら人気者になるんだろうな。

北野のやりたい放題の体制は終わって真琴と友梨ちゃんも安心して水泳部に入れるのは良いことだ。田村と石塚には気を付けるように言っておこう。
でも、永野先生がいなくなってしまうのは水泳部だけでなく、僕のクラスにも影響が及ぶ。

「そういえば、副担任ってだれっだっけ?」
僕の問いかけに佐崎さんは不思議がる素振りも見せずに、淡々と答えてくれる。

「黒坂先生。永野先生の1歳下で、あの人もうちのOGなのよ」
「ああ、あの人…」
佐崎さんから指摘されて何となく顔は思い出せた。永野先生とは対照的で少しきつめの顔だがかなりの美人。

「もしかして、彼女も…」
「黒坂先生は水泳部のOGではないわ。顧問をやってるのも吹奏楽部だし」
「ああ、そう」

今後に若干不安は残るがそれでも悪い方向にはいかない、と思いたい。
永野先生が北野に犯されていた瞬間の隠し撮りは、今後もオカズとして保存しておこう。
その時に、先生のことを思い出せる…

やがて練習を兼ねた見学会が終わる。
真琴と友梨ちゃんは北野と一言二言言葉を交わし、そのあと青山さんや白幡さんたちからも声を掛けられていた。

そんなほのぼのとした光景に見とれていると、後ろからポン、と肩を叩かれる。

「茅野くん」
競泳水着姿の佐崎さん。
「妹さんとお友達は香織ちゃんや奈々に任せて時間稼ぎしてもらうから」
そう言って僕の手を握る。

賑やかなプールからこっそり抜け出し、佐崎さんは僕を連れ更衣室へ。
個室の一部屋に入り、鍵をかけた。

「えっと…」
佐崎さんに誘い込まれて困惑気味に陥る。
目の前の彼女はニヤッとこちらを見て笑った。

「その顔だと、進展はなさそうね」
「……」
「機会は作ってあげるから、あとは茅野くんの気持ちだけ」
そう言いながら佐崎さんがズボンの上から股間に手を触れさせた。

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