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水泳部の陰陽
官能リレー小説 - 学園物

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水泳部の陰陽 28

その二人もやはり見かけない男子二人の話をしていた。
水泳部どころか学校にも来てないのだろうか。同じクラスではないのでよくわからない。
北野はあの男子二人に見込みがあると言っていた、二人が着けていた謎の器具を用意したのは北野なのだろうか…?


……それにしても、最初は成り行きを心配したこの2人だけど、思ったよりもうまくいってるようで安心している。西尾恵麻ちゃんは北野によって純潔を散らされたわけだけど中津はそれに気づいてないのか…まあ、それがいい方に向いているんだろうな。
傍から見ている分にはお似合いのカップルだと思う。


………………
「それでね、今度見学させてくれるみたいなの。友梨ちゃんと一緒にいくつもり。楽しみだなぁ」
「そうか…」

その日の夕食にて。
妹の真琴(中3)が、近所に住んでる親友の友梨ちゃんと一緒にうちの高校の水泳部を見学できることになったらしい。運動の苦手な僕とは対照的に、中学生ではかなりのトップスイマーらしい妹だが、内部事情を知ると複雑な気持ちが湧く。

「それ、いつあるの?」
「今度の土曜日。お兄ちゃんも一緒に行ってくれる?一緒だったら嬉しいなぁ」
「まあ暇だけど…」
「友梨ちゃんも喜ぶだろうし」

休みの日くらい家でゴロゴロしたい、とは思うが自分の知らないところで可愛い妹が北野の毒牙にかかったりしたらちょっと…とも思う。
僕は迷った末に妹たちの部活見学に付き合おうと決めた。


週末―

「お兄さん、ありがとうございますっ。真琴ちゃんと一緒に水泳部で頑張っていけたら私も嬉しいんで」
「いやいや、2人ともすごく頑張ってるんだなって、ビックリしたよ」
妹・真琴の親友、内田友梨ちゃん。
身体も心も大人びていて、こんな子がプールで躍動していたら見惚れてしまいそうだ。

見学会、真琴も友梨ちゃんも真剣に北野や永井先生の話を聞いていた。

「茅野くん、こんなとこに。珍しいね」
「ああ、妹が友達と一緒に見学にね」
遠くから見ていた僕に、佐崎さんが話しかけてきた。

「永井先生の事、聞いてる?」
「え?」
「近いうちにやめるの。北野ほど使い道ないしね」
「じゃあ、北野先生はそのままなんだ」
「女子部員にとっては大きな前進なんだけど。これでも…いろいろ理不尽ないびりかたされてたから、思わずたまたま学校に来てたPTAの人に話しちゃって」
「制裁されたんだ」
彼女が話すには、PTA役員の耳に入って、まず探偵が動いて調査されて、事実確認が行われた後に役員の女性たちが北野に問い詰めて二度とセクハラをしないと念書を書かせたそうだ。
逆らえば、性犯罪が露呈するので、北野だろうと従うしかないはずだ。
おそらくおばさん達が北野の巨根に気付いて、自分たちのおもちゃにするのだろう。逆に、北野の悪事に加担する形になった永野先生は彼女たちが許さないに違いない。
もし、彼女の言葉が本当なら妹も水泳部に入ってもいいかもしれない。しかし、僕が盗撮目的で動いている間に探偵が校内にいたなんて知らなかった。

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