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朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……… 127

「でも、メイド喫茶って感じしませんね」
蓮、留奈、和美が口々に言った。どうやら気にいったらしい。
「玲二、メイド喫茶って本当か?なんかそんな感じしないけど」
と帝が言うと玲二が、
「まっ、中に入れば分かるよ」
そう言ってドアを開けると、

『お帰りなさいませ!ご主人様、お嬢様』

と可愛らしいメイド服を着た店員が挨拶をした。

店内はクリーム色を基調とした落ち着いた雰囲気、カウンターを中心にざっと20席程あるだろうか。
今は5、6人程のメイド服を着た子が忙しそうに動き回っている。
店内は7割位は埋まっていてほとんどが女の子だ。
ラフレシアの制服を着た子が多く、さらに近くの女子校、巽野宮の制服を着た子もいる。俺たちはオープンテラスに近い席に通された。

『ご注文がお決まりになりましたらお呼び下さいませ!』

そう言った子は黒のミニスカートに黒いニーソックス、白いエプロンに白い手袋、カチューシャに赤のリボンタイのメイド服を着た笑顔の似合うショートカットの可愛い子だった。
「なぁ玲二、どの子なんだよお前の初恋の子って」
そう帝が言うと、
「違うって‥‥あっ、ほらアイツだよ」
そう言って玲二が指した子、
堀池加奈(ほりいけ かな)ラフレシア女学院高等部二年生、
玲二とは中学の時に知り合ったらしく、豊いわく玲二の初恋の相手(玲二は否定していたが)ポニーテールがよく似合う明るく元気でハキハキした子だった。
 
玲二が加奈を呼ぶと、
「ご注文お決まりに‥‥玲二、来てくれたの!」
「あ、あぁ、コイツら同じ学校の友達なんだ」
「初めまして堀池加奈です!玲二がいつもお世話になってます!!」
そう言って笑顔で挨拶する加奈、
俺はその笑顔を見て、玲二が惚れるのもわかるなぁ、と思った。
「あ、あのさ、加奈。紹介するよ、こっちがクラスメイトの倉前蓮ちゃん。こちらが佐渡留奈ちゃんに如月麗華ちゃん。それでコイツらが瀧澤 豊に金沢帝だ。」

玲二に紹介され、帝達は加奈に軽くお辞儀をする。

「そうですか。玲二は学校ではどうしてます?もしかして女の子にちょっかいしてません?」

「はははっ、それを言うなよ・・・」

玲二はニガ笑いをしながら、持っていたお絞りで軽く顔を拭いている。
流石に玲二の初恋の人だ。良く解っている。うんうんと頷く帝達。

「それにしても、ここのカフェって女の子が多いですね。」

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