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朝、目が覚めると………
官能リレー小説 - 学園物

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朝、目が覚めると……… 1

まず最初に言っておこう。俺の名は金沢帝(かなざわ みかど)。そして今、俺の目の前で俺が火葬された所だ。そう俺は今、幽霊だったりする。何故そうなったのか。それは二日程前に遡る━━━━

━━二日前━━
朝起きるとそこには俺がいた。正しく言うと俺の死体だ。そりゃ俺だって目の前に俺の死体があれば驚く。だがしばらくすると案外冷静になれた。今更俺が頑張って蘇生するわけでもない。俺は諦め天国に向かおうと屋根を通り抜け天国に行こうしたところでそいつに出会った。
「やぁやぁ君が金沢帝君だね」
「誰だ?」
そいつは黒フードを深く被ったかなり怪しい人物だった。唯一俺と同じなのは空を飛んでいる点だ。そいつはポケットから可愛らしい柄の手帳を出し、読みあげた。
「金沢帝、身長180メートル、体重75キロ、年齢17歳、写真は………うん間違いないね」
声からかするとそいつはどうやら女のようだった。その女は満足した顔(フードで見えないが)で俺を見た。
「何がだよ。それとあんた誰だ?」
「あっ私?私は死神よ。それで貴方は私達のミスで80歳程早く死んじゃったの」
その言葉に俺の脳がストップした。

「本当は貴方はの家のおとなりさんを狙ったンだけどはずしちゃって貴方はその人の代わりに………」
その死神は色々説明していたが脳がストップしていた俺の耳は入らなかった。
「どうしてくれるんだよ!ちゃんと天国に連れていってくれるのか?」
「それは無理よ」
「はぁ!?」
その言葉に死神はフードの中から国語辞典なみに分厚い本を出し、俺に説明した。
「天国は予約制なの。今から天国行きの予約すると最低50年はかかるわよ」
「まじかよ!」
「平気よ。貴方はまだ天国に行く必要はないから」

うなだれている俺にその女死神は明るく声をかけた。
「どういう事だ?」
「幽霊の状態で残り人生……違うわね、幽霊人生を続けて欲しいの。大丈夫よ。残り幽霊人生が楽しめる様に色々便利なアイテムを持ってきたからそのトランクの中に入れといたよ。使い方は中に入ってる説明書を読んでね♪それじゃ、じゃあね♪」
「あっおい!!」
死神は俺の制止を無視しそのまま何処かへ飛んでいった。とりあえず俺は死神が置いていったトランクを開け、中に入ってた説明書を読んだ。
「えーと?半日だけ実体化可能な丸薬に、金額無制限の財布、心が見える眼鏡、その他色々あるなぁ」
「あっそうそう」
「どわっ!!」
突然の後ろ声に死にそうなくらい(死んでるけど)俺は驚いた。後ろを振り返るとあの女死神がいた。
「なんだよ」
「幽霊を利用した罪は大抵の事は平気だけと、殺人、強盗、誘拐は禁止でやったら地獄行きだからね」
それだけ言い残し、女死神は再び飛び去った。

━━現在━━

火葬が終わり、暇になった俺は生前、通っていた巽野宮学園を見に飛んだ。

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