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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 56

 「ああぁ…幸成、幸成、もう、わたし、2回もイッたよ…」
 「俺と一緒に,もう1回イクぞ!」
 大声で喘いでいたつかさもだんだん息も絶え絶えになってきていた。幸成も長い時間こうしてきて疲れてきたが最後まで元気に振る舞い、勢いよく、溢れるくらいにつかさに液を注ぎ込んだ。
全てを出し切り、尻餅をつく幸成。
つかさは満足そうな表情で余韻に浸っていた。
そんな二人に由香里が近づく。

「よくやったわね、幸成」

冷静な何時もの口調だが、それは確かにねぎらいの言葉だった。
表情もいつもよりは柔らかい。

「でも、勝負が・・・」
「ああ、いいのよ」

この時間ロスを気にする幸成に、由香里は平然とそう返す。
まるで勝負なんて気にしてないような口調だが、普段の由香里なら何としても勝てと言いそうであったから意外だった。

「これはオリエンテーション・・・親睦する為のゲームだから・・・公平に人数の多いグループが不利なのよ」

全てを理解した顔の由香里と、理解不能な幸成。
訳の分からないまま周囲を見渡すと、同じく分かってなさそうな女子もいてちょっと安心してしまう。

「だから幸成は親睦の名の元に、ケダモノのように性欲を私達に向けてもいいと言う訳」

由香里の勝ち誇ったような顔をしてそう言うのも理解不能だが、その言葉の意味も幸成には理解不能だった。
だが、これでいいなら少しは気が楽にはなったのだった。

 そうして、一応ゲームに戻って次のポイントに行ってから、委員長の前に戻る。
 「はーい、三ペナルティ目ね」
 その場で、皆トランクスやパンティを外した。

 まわりにはクラスの全員が集まっていたが、やはり「親睦」というのはどこも多かれ少なかれあったようで、まったくペナルティを受けていない班は一つも無かった。

 「ペナルティは、次のゲームまで継続します。ただし、夕食の調理に携わる人は、エプロンのみ着用が認められます」
そんな通達が実行委員から発表となるのと同時に、順位も発表された。
幸成達のグループは下から2番目。
そして由香里が言うように、人数の少ない順に順位がついていたのだ。

そして、一旦ゲームは終わりなのか、委員長と委員達が『ボーナス』と称して上位のチームに加わる。
そうすると、グループの人数分けは殆ど同じぐらいになっていた。
これで幸成もなるほどと納得した。
意外と公平なシステムのゲームだった。
しかもみんな楽しめてるらしい。
由香里が言った通りの親睦だった訳だ。

「しかし、上位のチームから良い風呂場ってのが頂けないわね」
「風呂場?」
「そうよ、ここには露天風呂があるんだけど、順位でグレードが変わるの」

全裸で過ごせない事も無い気候だが、幸成的には肌寒さも多少感じるし、何より落ち着かない。
女子達は裸を気にする様子は無いが、肌寒さは一緒のようである。
それだけに風呂のグレードが下がるのは残念なんだろう。

そして風呂の時間までまだ間があるので幸成達は割り当てられたコテージへ行く。
他のグループも同じくコテージに入っていくので、食事の用意が始まるまで全員が身体で親睦を図るのだろう。

そして幸成のグループがコテージに入った瞬間、幸成はもうたまらず由香里を押し倒して彼女の自慢の胸に吸い付く。

「こらっ、幸成ったら!」

咎めるのは台詞だけで由香里は怒っていない。
むしろ一瞬輝くような笑顔になったが、それに本人が気付いたのか慌てたように真顔に戻す。

「由香里様が・・・欲しい!」

幸成の口からそんな言葉が聞こえて、由香里の胸が高鳴った。
そして僅かだが、身体の芯が熱くなったのを初めて感じた。
やや頬も熱を帯びる・・・
そして少し綻んでしまいそうな表情を素早く隠した由香里は無表情に戻って言う。

「駄目よ幸成、清華と真奈美が先よ」

そう言うと、幸成の表情が捨てられた子犬のようになり、それがまた由香里の心を揺さぶってくる。
だが幸成のくせに生意気よと口の中だけで聞こえぬように言い、由香里は表情を崩さずにいた。

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