今日からキミを『管理』します。 54
言うまでもなく、それは優と佳奈子である。
6人、12の塊が幸成を取り囲む。
もう股間が限界を訴え悲鳴を上げようとしていた。
「ごめんっ、みんな…もう出ちゃいそうなんだけど…」
幸成が情けない声をあげる。
「じゃあ、誰か、受け止める役が必要かしらね」
そう言ったのは清華だ。
清華は目に見えて顔を紅潮させ、熱い息を吐くように続けた。
「ま、まだ…幸成くんと…その、経験していない人を、優先してくれないかしら」
清華の乳首の片方が幸成の腕に接した。
「えー、私、私も〜」
真奈美が幸成の反対の腕を両手で抱えた。
女子達が迫ってきて、やっぱり焦ってしまう幸成。
そして、その様子を暫く眺めてた由香里が言う。
「ここでまず、幸成の管理はつかさに任せるわ」
女子達からはえーっと言う不満の声も漏れるが、彼女がわざわざ『管理』と言う言葉を出したのには意味がある。
「もしかして・・・つかさが管理にこなかったのって・・・」
「そうよ、私がつかさと学園に交渉したの・・・私達が幸成の管理をするって」
つまり、学校やつかさと話し合って、つかさに幸成の管理から一時的に離れて貰ったらしいのだ。
確かにつかさだけでなく、真樹や里帆とも遭遇してないのはそう言う取引が学園では許される行為なのだろう。
そして、それをできるだけの力が由香里にあるに違いない。
「有り難う、由香里」
「ええ、一つ借りを返しておくわ」
とりあえずお互い納得の取引だったようだ。
まるで幸成はもの扱いだが、この学園でなら仕方ない事だ。
つかさは嬉しそうにショーツを脱ぐ。
そしてその場に裸で四つん這いになった。
ここは野外だが、気にする様子もない。
幸成も少しは慣れたが、どこかまだ違和感があって恥ずかしい。
その幸成に由香里が近付いて言う。
「心してかかりなさい、幸成」
「えっ?」
分かってなさそうな顔の幸成の顎を由香里が掴んで不機嫌な顔で睨む。
「つかさは、この学園の全ての男と寝てるわ・・・つまり比較対象はこの学園の全ての男・・・デカいだけで女を喜ばせれないと呆れさせたくなければ心してかかりなさいと言う事よ!」
つまりは、男を知り尽くしてるつかさを満足させれるのか・・・
これは学園全ての男との勝負だと言う事なのだ。
そして、管理を代行した由香里達は、幸成を上手く教育できたかが問われる訳だったりする。
由香里達にとっても真剣勝負なのだ。
「幸成・・・貴方のモノでつかさをしっかり墜として、貴方以外のモノが欲しくないと言わせてみなさい!」
由香里がそう言って発破をかけるのもそのせいだ。
「はい!由香里様!」
幸成は怖じ気づいた風を見せないように、バッとトランクスを下ろした。
その道具は、幸成の不安を反映して半分くらいしか準備ができていなかった。
「どうした、幸成!それじゃ入口にも入らないでしょ!」
由香里の言葉に、幸成は目を閉じた。いったん、学園のすべての男と関係したつかさ、ということを忘れて、つかさとの幸せな時間を思い出そうとした。