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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 51

その証と言える下半身が徐々に膨らみを増しているのが幸成自身も嫌と言うほどわかる。
しかし今はそんなこと考えてる場合じゃない。

「優は大丈夫?」
「はい…迷惑かけて…」
「いいのよ、怪我がなければ。幸成、次のポイントのミッションをクリアしたら、ソコも楽にしてあげるからね」

「えっ…??」
由香里の一言に、幸成はポカンと口を開けた。

その後すぐ由香里の指摘を理解する幸成。
全員下着姿になった時から下半身は反応していた。
故にその事がバレた訳だ。
まぁ、思春期男子の正常な反応とは言え、かなり冷静に指摘されるのは恥ずかしい。
みるみる真っ赤になる幸成を由香里も含め全員が割と暖かい笑顔を見せた。

「じゃあ、優・・・ゆっくりしてなさいな」
「はい、そうさせて貰います」

悠然と身を翻す由香里達。
真っ赤のまま置いていかれる幸成。
その幸成に優は目を潤ませて唇を重ねてきた。

ねっとりとした熱いキスだ。
舌もゆっくりと絡ませてくる。
息が詰まる程の長い絡みを終え、息を継ぎながら優は身震いした。

「私にだって性欲あるの・・・」
「私にだって性欲あっても・・・相手もして貰えなかったの・・・」

熱を帯びた言葉。
身を震わせるのは肌寒さではなく、愛欲の熱さだった。

「私の火照る身体を慰めてくれたのは由香里様・・・」

女同士の甘美な絡みを思い出すように、言葉は熱く甘い。

「そして・・・幸成くん・・・」

優は幸成の目を見る。

熱く欲情した眼だ。

「私は幸成くんが好き・・・私を満足させてくれて、私で喜んでくれた幸成くんが好き」
「幸成くんが欲しい・・・幸成くんのものになりたい・・・」 

優の熱量の凄さに幸成は圧倒される。
つかさや里帆、それに佳奈子に好意を示された幸成だが、ここまでの熱量で愛を告げられるのは人生始まって以来初めてであった。

「優さん・・・」

呼び掛ける声が震える。
この学園が少し分かってきたとは言え、この愛の告白は嬉しいを通り越して重い。
幸成達男子に期待されてる事は、第一には彼女達の優秀なるしもべ・・・
気に入られれば性欲処理や種付け相手、更に優秀なら夫にまで昇格するかもしれない。
だが、彼女達はそれぞれの家の道具であるから、恋愛などありえないし許されない。
優とて同様の筈だ。

「私を傍に置いてくれるなら・・・私の家の全てを捧げても惜しくないわ・・・」

優は、彼女はそこから逸脱しようとしてる。
家を自分の欲望に利用しようとしている。

つかさに昔聞いたが、この学園で男として逆転できる方法はこれ・・・
それができなければ、3年間管理の名の元におもちゃにされてどこかの女の忠実なしもべになるだけの人生・・・
例えるなら、あの真樹のおもちゃにされるだけの人生が待ってるだけだ。

だが、優と言うお嬢様を落としたと言う事は、とりあえず将来が明るくなる可能性を持ったと言う亊のようだ。
優の夫として、その家の財力を手にできるかもしれない。
由香里の実家、薬師院家の傘下とは言え、小原家も有力なグループ企業を抱える資産家だ。
一般人だった幸成にとっても素晴らしい逆玉である。

そう、これは喜ぶべき事である。
感情がついていかないだけで。
一般人かつ小心者の幸成だけに、逆に怖いと感じてしまっていたが、普通に考えたら喜ぶべき筈であるのだ。

優の方は幸成の小さな葛藤など露知らず、何度もキスして身体を刷り寄せてくる。
瞳にハートが浮かんでくるかのような愛欲に蕩けきった表情・・・
濡れやすい優の股間は、幸成の下腹部まで濡らして痛いぐらいに勃起させてくる。

「優さん…」
「幸成くんに、この身をすべて捧げます。好きにしたってかまいません」
「いや…」
今そう言われても困る。
しかし股間の高ぶりは止まらない。

「幸成くん…」
蕩けた瞳、熱っぽい視線。
幸成は優の身体を抱く力を強める。

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