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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 48

幸成は今回の進学で、初めて一人暮らしを経験している。
実家暮らしでは料理のスキルはそれほどなく、自信もない。

テキパキと周りが作業を進める中、幸成はぼーっとその流れを見ているだけ。
他のグループを見てみると、3人グループの男以外は幸成と似たような感じだった。

「幸成くん、味見してもらえますか?」
優がお皿を差し出してきた。

薦められるままに味見してみる。
辛さは程々、フルーティーでさっぱりした味わい。
幸成の想像する普通のカレーとは違うが、これはこれでかなり旨い。

「いいね、美味しい」
「ふふ、良かったわ」

幸成の笑顔に優も笑顔となる。
これは予想以上のできだ。
幸成のその期待を表すように、彼のお腹はしっかりと鳴ってしまったぐらいであった。

 
そして各グループがそれぞれのテーブルに別れ鍋を囲む。
つかさがご飯をよそい、由香里がカレーをかける。
普段はグループ外、仲が良さそうには見えない二人が意外にも息はあっていた。

まず幸成の前に置かれたカレー。
まるで幸成がこのグループの主人であるかのような扱いに、むしろ幸成は逆に戸惑ってしまう。

「あ、いいの?」
「貴方は昼は荷物運び、夜は私達の相手、明日も荷物運びなんだから、これぐらいのサービスは当たり前じゃないかしら」

今日に限って言えば由香里の態度はいつも通り横暴なものの、言葉はかなり優しい。

「みんな幸成のために頑張って作ったんだから、これくらいペロリと行きなさい」
「うん…」
大盛り、とまではいかないが普段幸成の食べる1.5倍はある。

由香里やつかさたちも自分の分のカレーをよそいテーブルに並べて向かい合って座る。

「いただきます」

皆が自分のために作ったカレーだ。それもあってかやっぱり美味しかった。

「美味しい」

素直な感想だ。
ある意味、抜群の美少女達が自分の為に作ってくれたシチュエーションだけで御馳走なのだが、本当にお世辞無しに旨いのだ。
称賛しなければむしろおかしいレベルだった。

「当然ね、私達が作ったんだから」

鼻高々な由香里の言葉。
由香里が理解できてきた幸成は、これでも由香里が謙遜してるのは分かっている。
『私達』と言ってる辺りが謙遜部分な訳だが、他の女子達のあからさまに嬉しそうな表情と違い、平静さを取り繕おうとしてる辺りが由香里らしい所だ。
そんな由香里が可愛らしく感じてきた辺り、幸成も随分毒されてきていた。

「うちのグループにつかささんが加わった歓迎会を兼ねているんだけど・・・つかささんって全員相手にしたって本当かしら?」

食べながら清華がつかさにそんな話を振る。
それを幸成は意図が分からず訝しげな顔だったが、佳奈子や真奈美が興味深げに窺う。

「うん、管理者だからねー・・・真樹様とトラブったから幸成とがむしろ少ないぐらいだわ」

清華のキラキラとした目、真奈美は『すごいー!』なんて声を上げる。
だがまだ幸成にはピンとこない。
ただ真樹の名前が出た事で色々考えるが・・・
そう言えば、真樹とは暫く顔すら合わせていない事に気付いた。

「それで・・・誰のモノが凄かったの?」
「うんうん、マナ達ってゆっきーまだだから聞きたいっ!」

ようやくそこで話が掴め、幸成は思い切りむせた。
目を白黒させながら、まるで恋バナのように語るのはつまり・・・
男子とのセックスの話だ。

「まあ、管理者って部分抜きで語るならガンガン力任せの生徒より先生達の方が上手くていいわ」

確かこの学園には男子教師もいるし、女子生徒は授業の一環として男性教師とセックスするらしいのは聞いた。
つかさの話に女子達が大きく頷いているのは、彼女達も全員教師とは経験済みだからのようだ。

「大道先生なんて愛撫凄く上手くて・・・私でも相手してくれるし」

そう言ったのは優。
彼女の腟は弛くてあまり男に相手にされない悩みがあったのだった。

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