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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 47

 そんな会話をしているうちに、一行はキャンプ場に着いた。
 男子は男子のコテージに行く、とかではなく、この学校らしく、行動の班と同じ組み合わせで同じコテージに泊まる。
 汗をかいた服を着替える間、幸成はなるべく他のメンバーを見ないように着がえた。
やはりそうすると既に下着姿の由香里が怒ったように幸成に呼び掛ける。

「幸成っ、来なさいっ!」
「はっ、はいぃっ!!」

由香里には男女や体格差とか関係無く従わせてしまう迫力がある。
やはり生粋のお嬢様なんだろう。

「目を背けるとか何か不満かしら?」
「いやっ、そうじゃなくっ!」
「そうじゃなく何?」
「・・・お着替えを見るとか無礼かなと」

幸成に詰め寄った由香里だが、彼の意図が理解できたようだ。
だが、そんな彼なりの思春期の気恥ずかしさやら気遣いやらを鼻で笑い飛ばす。

「下らないわ、幸成」
「へっ?」
「そう言いながらも私の身体が見るに堪えないのかしら?」
「いっ、いやっ、そんなことないですぅっ!!」

まさかの切り返しだ。
だが、考えてみたらこの学園の女子は男子に身体を見られても平然としてた。
一度だけ悲鳴を上げられた事があったが、あれは単に幸成が女子寮に入ってきたからだった。
そしてこう言うのも何だが、堂々とされると見る方が恥ずかしくなってしまう。

しかも堂々としてるのは由香里だけでなく、佳奈子や優、そしてつかさもだ。
幸成とは肉体関係はまだ無い取り巻きの清華と、もう1人の取り巻きの小山田真奈美も平然としている。

「さっ、この後はみんなでカレーを作ってお食事ですよ・・・幸成さんはお料理大丈夫かしら?」

助け船のように佳奈子がそう言って話題を変えてくれる。
食材も担いできたが、キャンプでカレーとかお嬢様でも定番なんだとある意味感心してしまう。

「幸成はできなくても構わないわ、私達でするから」
「・・・由香里様が??」
「失礼よね、殿方への奉仕は肉体だけでなく家事全般もよ」

元々はお嬢様が嫁入り修行するための学園だ。
それに愛人や性奴隷だろうが、主人への奉仕は肉体だけではないし、佳奈子のような高級メイドも通っている。
優雅にお茶をして召し使いを顎で使うばかりがお嬢様では無いと言う事だ。

「そうよねっ!、マナはゆっきーにあーんして食べさせてあげたいしっ!」

そう言ったのはロリ巨乳お嬢様の真奈美だ。

顔立ちは幼いしアニメ声、それでいながら凶悪なまでの抜群のスタイルを誇る真奈美。

「悔しいけど真奈美には負けるのよね」
「ゆっきーへの愛情は由香里様にも負けませんから!」
「いいのよ、その方が燃えるんだから」
「由香里もだいぶキャラ変わったよねぇ」
「つかさ…幸成の前でそれはやめて…」

由香里にしては珍しく真っ赤になって、プイッと横を向く。
幸成としてもそんな由香里を見るのは新鮮なのだが、そこに突っ込むときっと怖いと思いスルーを決め込む。

なんだかんだキャアキャア言いながら彼女達は竈の所でカレー作り。
他のグループも楽しそうにやっているようで、和気藹々とした様子を見るのはこのクラスでは初めてかもしれない。
それだけ馴染んできたと言う事だろう。

そして幸成達のグループは、由香里を中心に息の合った流れ作業・・・
意外にもつかさも上手く馴染んでいた。
と言うか、みんな料理の手際が上手いから互いに邪魔になる事はないのだ。

そしてやはりと言うか、生粋のお嬢様体質の由香里が抜群のリーダーシップを発揮して分担を割り振り。
それを受けて各自がキビキビと動く。
見事過ぎて幸成は本当に手持ち無沙汰になってしまったのだ。

「・・・なにか・・・手伝いは?」
「うん、座ってるのが一番の手伝いね」

おずおずと言ってみたものの、にべもない答えが帰ってくる。

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