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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 28

 真樹は二、三回「ええ」や「はい」と電話に返事した後、幸成に表情を見せることなく足早に部屋から去って行った。
 “戻ってくるまで動くな”的なことも、幸成は言われなかった。
 幸成は少し安堵して、椅子に座り直した。
 それでも「幸成くんは私が朝まで管理する」という言葉も幸成の脳裏に強く残っていた。
 “真樹さんはきっと遅かれ早かれ戻ってくる。その時、もし僕がいなかったら、何て言われるんだろう”
 そこまで思った後、幸成は口の中の他の男の液の不快感に改めて顔をしかめた。
 “口をすすぎに行くくらいなら、大丈夫だろう”
 
そう思って部屋を出て行こうとすると、つかさがスッと部屋に入ってきた。

「つ、つかさ?!」
「あんなことさせてごめんね・・・お詫びに成美先生使って裏技したから」

成美先生と言えばさっき真樹が電話していた相手だった。
真樹ですら慌ててた様子だったが、それ程の権力者なのだろうか・・・

「成美先生は管理者の顧問の先生で、管理業務全般を受け持ってるの」
「その先生に先輩は呼ばれた訳?・・・裏技って??」

管理者と言うのは部活や委員会活動のようなものと幸成は何となく把握する。
それだったら顧問から呼び出された真樹も行くのは分かるが焦るのは何故だろう・・・

「成美先生に真樹先輩は今晩フリーですって言ったから、きっと男の先生達の性欲処理の相手って言われた筈よ」
「そんな事もするんだ・・・それってバレないの?」
「成美先生はきっと言わないわ・・・多分真樹先輩が新入生相手に暴走するんじゃないかって心配してたから、きっと空気呼んでくれた」

つまりそれが裏技って事だろう。
そして何だかホッとした幸成だった。

 「ねえ、もう少しお詫びさせて。甘いものは好き?」
 「あ、ええと、まあ」
 「ここ行こうよ」
 つかさは幸成にスマホの画面を見せた。
 「えっ、ええと」
 「知ってる」
 「え、あ、もちろん」
 駅前の喫茶店。勉強ばかりしていた幸成も名前くらいは聞いたことあった。
「いいけど、今から、とか、勝手に外出って」
「そういうこと気にする学校じゃないよ。女同士外食して帰ってくるって普通にやってたし」
「…そうなんだ」

生活面じゃ結構緩いのかなと幸成は感じる。
でもまあ、つかさがそう言うのであれば問題ない。
つかさについていく形で喫茶店に向かうのだった。

その喫茶店に向かう幸成とつかさ。
つかさは、幸成の手を握って微笑む。

「こう言うのやってみたかったんだ、ありがとう幸成くん」
「え、意外だ・・・つかさならデートぐらい相手に困らないだろうに」

つかさも処女なんて中等部時代に卒業済みだし、経験も多分相当多い筈。
それがデートが始めてだとは驚く。

「うん、授業の一環として先生や有力者のおじさま達とデートはあるんだけど・・・大人のデートだから・・・私は高校生らしいデートなんてしたことがないし、だからしたかったの」

何となく把握はできた。
彼女達が受けてるのは家の為、男の都合のいい女になる教育だ。
そう考えると、真樹もある意味その被害者かもしれない。
納得できないが・・・

「高校生らしく清く正しいお付き合いがお望みかい?」
「私は清く正しい肉体関係でありたいと思ってるわ」

普通に考えればつかさクラスの美少女を彼女にできる才覚は幸成に無い事は本人も自覚している。
現状、彼女が男子生徒や教師達に股を開くビッチだろうが、彼女クラスを幸成が抱こうと思えばお高い請求書が回ってきても不思議じゃないのだ。

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