今日からキミを『管理』します。 26
「つかさのこと、知ってるんですか」
「まあ、初等部の頃からいる子なら、大体はわかるよ」
あの時つかさが勝利していて良かったかもしれない。
そうじゃなかったらどうなっていたことか。
幸成は思い出してまた肝を冷やす。
「悩んだら、いつでも相談してね…また私も、幸成くんに抱かれたい』
「はい…」
二人はリラックスしてそのまましばらく湯舟につかり、上がった。
二人とも元の服を着て、里帆は女子寮の玄関まで幸成を送った。
「悩んだり、困ったり、また会いたくなったり、したら、いつでも、連絡ちょうだい」
里帆と幸成は連絡先を交換して、幸成は男子寮へと帰った。
「遅かったね」
自室は、すでにカギが開いていた。幸成の頭にさっと悪い予感がよぎったが、それを解析する前に先の声に出迎えられた。
「…あ、あの、真樹さん…」
真樹がソファーに座ってくつろいでいた。
幸成にとって、彼女はある意味でのトラウマを植え付けられた苦手な存在になりつつあっただけに、ここで会うのはできるなら遠慮したかった、と思った。
ましてあんなシーンを目撃したらなおさらだ。
「何硬くなってんのさ、座りなよ」
しかし真樹には今朝のような高圧的な態度はなかった、ように見えた。少なくともだ。
「今朝はごめん。私も言い過ぎたしやり過ぎたわ。幸成くんは学園の期待のルーキーだものね…」
真樹の声はどことなく猫なで声に聞こえるが、幸成の頭の中では何故だかアラートが鳴る。
「私だけなら幸成くんも不安だろうし、つかさも呼んでるわ」
そう言って真樹が携帯でつかさを呼ぶと、数秒後につかさが入ってくる。
だけどその表情は暗い。
「真樹様、参りました」
つかさは真樹の隣に立つ。
かなり上下関係は厳しい学校とは聞いたが、つかさの態度はそれとはまた違う。
真樹に対して畏怖しているように見えた。
彼女は確かに生徒会長だし、どこぞやの財閥令嬢だし・・・
それを抜きにしても幸成だって怖い。
「つかさが一緒なら幸成くんも安心でしょ?」
「あ、ああ・・・は、はい・・・」
幸成のしどろもどろの答えに真樹はこれでもかとにっこり笑う。
それが理不尽なぐらい綺麗だった。
そしてまだ暗い表情のつかさのスカートをいきなりまくり上げた。
「ひっ?!」
つかさから小さな悲鳴。
スカートの下はノーパンだった。
そしてよく生い茂った茂みはしっとりと濡れ・・・
太ももには事後の白濁液がこびりついていた。
だれにでも分かるセックスしてすぐ来ました的な跡だ。
「つかさには放課後5人程『管理』してもらったわ」
幸成は真樹のあの激しいセックスを思い出していた。
管理人は男子生徒の性欲管理をするのだから、真樹もつかさも他の男子の相手をするのはおかしくない。
ただ、同じクラスで幸成の担当かつ仲良くなり始めたつかさだけに、わざわざ事後を見せる必要は無い筈だ。
いくらなんでも嫌がらせだろう。
つかさだってそれが嫌だから表情が暗かったんだろう。
「そんな訳だから、幸成くんはつかさのオマ◯コを舐めて綺麗にして上げて欲しいの」
「ちょっ?!、何でですかっ!」
「理由なんかどうでもいいわ・・・できるかできないかそれだけ・・・できないならつかさは後10人ぐらい管理して貰って、幸成くんは私が朝まで管理するわ」
滅茶苦茶だ・・・
だが、この滅茶苦茶が許されるのが彼女なのだろう。
つかさを見ると反抗する気は無いみたいだ。
いや、幸成も反抗したら怖いと思ってしまう。