今日からキミを『管理』します。 25
やがて、里帆は崩れるように、ゆるゆると膝立ちの姿勢になった。いったんはずれた結合部からは幸成の液がたっぷり飛び散ったが、中にも半分は入った。
里帆は目の前の鏡を見て、自らの顔の崩れぶりに思わず顔を手で抑えた。
一方ですべてを出し切った幸成も膝をつき、項垂れた。
それでも彼の表情は満足した感じだった。
「姉さん」
「……ん?」
幸成が話しかけてきたので、里帆は慌てて微睡みを断ち切る。
「とてもよかったです」
「うん……私も」
新入生と生徒会役員という関係上、彼の前で情けないイキ顔を晒すことはしたくない、と里帆は考えそっけない答え方になってしまう。
そして、二人はそれぞれ体を洗って、湯舟に浸かる。
そもそも二人分ではない湯舟。戸惑う幸成だが、まず入った里帆は、幸成に、里帆と対面に、脚の間に挟むように入るように促した。
そうして、里帆は湯舟の中で黙って幸成を抱きしめる。
「里帆……姉さん」
「甘えたいときはとことん甘えていいのよ。幸成くんは選ばれてここに入れたんだから。相当の苦労があったはずよ」
「はい」
「学校生活で何か困ったことがあったらいつでも私を頼ってね」
「はい…」
早速教室であったことを…と思ったところで幸成は迷い黙ってしまう。
「どうしたの?」
幸成はしばらく考えた。そして、言わないよりは、言った方が、何らかの前向きな効果があるのではないかと、決心した。
「実は…」
幸成はクラスでのこと、特に前立腺を刺激された恐怖を語った。
「そう…それは、たいへんだぅたね」
里帆は、改めて幸成を抱きしめた。
「それでも、つかさが、少なくともクラスでの幸成君の管理権では優位に立ったのだから、まずはなるべくクラスではつかさのそばにいるのが、安全かなあ」