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今日からキミを『管理』します。
官能リレー小説 - 学園物

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今日からキミを『管理』します。 21

思えば幸成にとって甘えることのできる存在など皆無だった。
姉でもいればいいのだろうがそれもなく、母親もいつからか少し反論しようものなら平手打ちが飛んでくるというありさま。
家を出て寮生活と聞いたときは幸成は喜び小躍りしたほどだ。

「里帆…姉さん…??」
「ふふ、もっと甘えていいのよ。私を本当の姉だと思ってごらん」

家庭の環境、会長との遭遇、そして教室での出来事・・・
つかさの存在があったものの、正直トラウマになるぐらいの事と言ってもよかった。
そんな時にこうやって美少女かつ包容力のある年上にここまで優しくされたら、不信感や警戒心も吹き飛んでしまう。

幸成は気がつくと里帆の豊満な胸に顔を埋めていた。
涙が溢れてくる幸成を里帆は片腕で抱き締め、もう片腕で幸成の頭を優しく撫でた。

「ふふ、お姉ちゃんの可愛い弟くん・・・いい子になるって約束してくれるならいつでもこうしてあげるし、エッチだってしてあげるわ」

里帆の言葉はあくまでも優しい姉のそれだ。
これが彼女なりの男子管理法だとするならば、会長達より何枚も上手かもしれない。
だが、もうそんな事は幸成にはどうでも良かった。
ただ、この『お姉ちゃん』に甘え、そしてエッチがしたいと言う思考で頭の中はいっぱいになっていたのだ。

「甘えるだけじゃなくて、お姉ちゃんのおっぱいもお尻も、好きにしていいのよ」
里帆は幸成の耳元に向かって囁くように言った。
その言葉にも甘えるかのように、幸成は里帆の豊満な胸にむしゃぶりつき、赤子のように乳首に吸い付く。

「ふふっ、こっちは一人前、それ以上の男のモノ…硬くて大きいのね。真樹も虜になるはずだわ」

 その名を聞いて、幸成は一瞬、今朝のトラウマ的「管理」を思い出した。幸成の硬いモノが一瞬緩んだ。
 「真樹のこと、怖いとか思う?」
 「いえ、そういうわけでは」

 里帆は、改めて幸成を両手で抱きしめた。
 「ここには、私もいる。たくさんの女子がいる。真樹は、その一人というだけ」
「里帆、さん……」
「真樹には真樹なりの管理の仕方があるし、私には私のやり方がある。男子の管理の仕方は一人ひとり異なる。幸成くんが、いろんな人と交わって、見極めてほしいな」
「僕が…」

里帆は幸成を優しく抱きしめた。
まだ先の事なんてわからないけど、今はただ、この包容力ある彼女に身を委ねよう、と幸成は思うのだった。

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